防災・危機管理情報


  
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2012年4月18日

倉吉市大谷地区で資料調査を実施

 平成24年4月16日(月)、倉吉市大谷地区で、現代担当の清水太郎専門員と近代担当の岡梓主事が資料調査を実施しました。

 これは平成24年2月に大谷地区の四王山の祭りを民俗部会が調査した際、大谷地区自治公民館に近世期から現代までの区有文書が保管されていることが判明したため、大谷地区の協力を得て調査を実施したものです。今回は、近代の資料を重点的に調査し、写真撮影を行いました。貴重な古文書の調査・撮影を許可していただいた大谷地区の皆様に深く感謝申し上げます。

大谷地区自治公民館での資料調査の様子の写真
(写真1)大谷地区自治公民館での資料調査の様子

写真について聞き取り調査をする清水専門員の様子の写真
(写真2)写真について聞き取り調査をする清水専門員

県史編さん室

公文書館 2012/04/18 in 県史編さん室,調査

2012年3月21日

山口市・下関市で中世史料調査を実施

 3月14日(水)から17日(土)まで、山口県文書館(山口市)と下関市の個人宅で、古代中世担当の岡村吉彦専門員が鳥取関係中世史料調査を実施しました。

 山口県文書館では、「山内首藤(やまのうちすどう)家文書」「高洲(たかす)家文書」「吉見家譜(よしみかふ)」「正閏史料(せいじゅんしりょう)」に含まれる鳥取関係文書の原本調査と「萩藩閥閲録」(浄書本)の撮影、下関市の個人宅では、西伯耆の国人である進(しん)氏に関係する中世文書の調査・撮影を行いました。貴重な古文書の調査・撮影を許可していただいた所蔵者様に深く感謝申し上げます。

下関市で史料調査をする岡村専門員の様子の写真
下関市の個人宅での調査風景。1点1点の原文書の内容を確認して、調査カードを作成します

県史編さん室

公文書館 2012/03/21 in 県史編さん室,調査

2012年3月2日

倉吉市大谷で四王寺の祭りを調査

 平成24年2月24日(金)、新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では、倉吉市大谷にある四王寺の「しほっつぁん」と呼ばれた祭りと、それに合わせて開かれた農具市について調査しました。

 「しほっつぁん」は、かつて農始めの時期にあたる旧2月5日に行われました。太平洋戦争後までは四王寺に参拝する人たちが、境内や麓の集落に開かれた市で農具や生活雑貨を買い求めました。昭和30年代になると四王寺に参拝する人が少なくなったため、倉吉中心地から四王寺に向かう出口に当たる倉吉市河原町の小鴨川の土手で「しほっつぁん市」が行われるようになりましたが、昭和40年代に途絶えたようです。

 今回は四王寺における僧侶による読経、参加者の様子を観察し、祭りの終了後に関係者から四王寺の祭りと、あまり記録がない「しほっつぁん市」について聞き取り調査を実施しました。今回の調査に御協力いただいた大谷地区の皆様に感謝申し上げます。

四王寺本堂の写真
(写真1)雪が残る四王寺

読経する僧侶の写真
(写真2)読経する僧侶の様子

僧侶に合わせて読経する参加者の写真
(写真3)僧侶に合わせて読経する参加者

かつて四王寺の祭りの日に市が立った小鴨橋付近の土手の様子
(写真4)かつて四王寺の祭りの日に「しほっつあん市」が立った小鴨橋付近の倉吉市河原町の土手。
奥に見える大イチョウが市の中心で、四王寺の賽銭箱(さいせんばこ)が置かれ四王寺山の遙拝所(拝む場所)となった

県史編さん室

公文書館 2012/03/02 in 県史編さん室,調査

2012年2月24日

鳥取県立博物館で近世文書調査を実施

 平成24年2月23日(木)、鳥取県立博物館にて『新鳥取県史資料編 近世 西伯耆』編さんのための資料調査を実施しました。

 今回調査した資料は、黒田家文書(会見郡今在家村)と坂本屋木下家文書(日野郡上阿毘縁 村)という資料群です。黒田家文書は、現在の米子市今在家にあった宗旨庄屋(鳥取藩で宗門改めを担当した郡役人)の資料です。また坂本屋木下家文書は、現在の日南町阿毘縁の主に鉄山に関する資料です。これらの資料を近世部会委員6人が実見し、資料編に掲載する候補となる資料の選定を行いました。

近世文書調査の様子の写真
(写真1)近世部会委員による文書調査の様子

木下家文書が入っていた木箱の写真
(写真2)今回調査した木下家文書が入っていた木箱

県史編さん室

公文書館 2012/02/24 in 県史編さん室,調査

2012年2月21日

ブックレット関連の資料調査を実施

 新鳥取県史編さん専門部会(近代)では、1月16日から数回にわたり、当館所蔵の善行・褒賞関係資料の調査を行いました。

 調査にあたったのは岸本覚部会長(鳥取大学地域学部准教授)。ご自身が執筆中の鳥取県史ブックレットのための資料調査でした。同ブックレットでは、江戸時代後期から明治時代以降の褒賞制度・政策が扱われる予定です。というと、何か堅苦しく聞こえるかもしれません。

 しかし、藩や明治政府・県などに“褒められた”人びとの記録をひもとくと、親孝行の子どもや、災害現場に居合わせて救援活動に協力した人など、親しみやすいエピソードも少なくありません。また、戦時における寄付者への表彰などは、時代を映すよい事例です。近代化を進める日本がどんな人物像を求めたのか―、興味深いテーマではないでしょうか。調査の成果がまとまってブックレットが刊行されるのはもう少し先になりますが、ご期待ください。

調査の様子の写真(平成24年2月19日撮影)
平成24年2月19日の調査の様子
古い資料を読んで、デジタル・カメラで撮影して、パソコンに入力して…なかなか地道な作業です

県史編さん室

公文書館 2012/02/21 in 県史編さん室,調査

2012年2月15日

神社の実地調査(西部)を実施

 2月14日(火)に、2月18日(土)から開催する新収蔵品展『神社絵図の世界』の実地調査を県中部に引き続き、県西部で実施しました。

 西部の調査対象は広範囲に及んでいることに加え、悪天候のため、予定していた11社のうち、10社を実施しました。

神社の実地調査の写真(その1)
(写真1)雨の中、息を切らしながら長田神社(南部町馬場)にある177段の石段を上って調査に臨む様子

神社の実地調査の写真(その2)
(写真2)最後の調査場所、賀茂神社(大山町羽田井)にたどり着いたのは日没後

神社の実地調査の写真(その3)
(写真3)東楽々福神社(日南町宮内)の拝殿で参拝客を出迎える電動式獅子舞

公文書担当

公文書館 2012/02/15 in 公文書担当,調査,展示

2012年2月10日

神社の実地調査(中部)を実施

 2月9日(木)に、2月18日(土)から開催する新収蔵品展『神社絵図の世界』の実地調査を行いました。

 明治初期に描かれた絵図を基に、現在との比較を行うため鳥取県中部の神社8社の調査を行いました。出発当日、東部では悪天候のため調査が危ぶまれましたが、中部では天候に恵まれ、無事調査を行うことができました。

神社の実地調査の写真(その1)
(写真1)灯篭(とうろう)や狛犬(こまいぬ)などの配置を絵図と比較している様子。(小鴨神社にて)

神社の実地調査の写真(その2)
(写真2)他社に合祀(ごうし)され、礎石(そせき)のみになった社跡を雪の中から掘り出す様子

公文書担当

公文書館 2012/02/10 in 公文書担当,調査,展示

2012年1月31日

札幌市で中世史料調査を実施

 1月25~27日、北海道札幌市で古代中世担当の岡村吉彦専門員が中世文書の調査を実施しました。詳細は第69回県史だよりを御覧ください。

史料調査に行った札幌の風景の写真
史料調査に行った札幌市内の様子

県史編さん室

公文書館 2012/01/31 in 県史編さん室,調査

2012年1月11日

弓浜半島のトンド調査を実施

 平成24年1月8日(日)に境港市の中浜地区、余子地区のトンド調査を実施しました。これは新鳥取県史編さん専門部会(民俗)が、平成21年度から鳥取県教育委員会文化財課と協力して実施している、弓浜半島のトンドに関する調査です。

 今回は調査で重視している、地域内を渡御(とぎょ)するトンドさん(歳徳神:としとくじん)の神輿(みこし)の撮影を主に行いました。トンドさんは、全国的に行われている小正月(こしょうがつ)を中心に行われる火祭りの一種で、正月の松飾りを各戸から集めて、正月14日の晩方ないしは15日の朝にそれを焼くのが一般的です。全国では、左義長(さぎちょう)、ドンドヤキ、ドンドンヤキ、サイトウなどさまざまな呼び名があり、現在も広く行われています。

 弓浜半島のトンドについては、平成24年度に県文化財課から報告書が刊行される予定です。

境港市小篠津のトンド行列の写真
(写真1)境港市小篠津町のトンド行列が町内の日御崎神社を参拝し、町内渡御に出かける様子

境港市小篠津の願主、コチン、獅子の3役の写真
(写真2)左から境港市小篠津町の願主(がんぬし)、コチン、獅子の三役
願主と獅子が家々のお祓いをし、コチンが祝儀を受けます。
コチンとは首に下げている祝儀を入れる袋の名前でもあります

境港市小篠津のトンドさんの神輿の写真
(写真3)境港市小篠津のトンドさんの神輿
弓浜半島のトンドの特徴は、トンドさんの神輿が地域内を練り歩くところにあります
神輿にはさまざまな形があり、今後これを記録化する予定です

美保湾と大山の風景写真1
(写真1)昨年は大雪の後で大変でしたが、今年のトンドは好天に恵まれ、境港から大山が美しく見えました

県史編さん室

公文書館 2012/01/11 in 県史編さん室,調査

2011年12月27日

倉吉博物館で稲扱千刃調査を実施

 新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では、平成23年12月22日(木)に倉吉博物館(倉吉市仲ノ町)が所蔵する稲扱千刃(いなこきせんば)の調査を実施しました。

 倉吉で生産された稲扱千刃は「伯州倉吉千刃」と呼ばれました。倉吉の千刃は優秀な鍛冶職人が、上質な鉄、優れた技術で生産し、修理や古い千刃の下取りをするなどアフターサービスも優れていたため、全国で多く使用されました。この鳥取県で生産され全国に流通した倉吉の千刃を詳細に調査するため、これを多数所蔵する倉吉博物館と連携して調査を実施しています。

稲扱千刃の調査を担当する倉吉博物館の関本明子学芸員の写真
(写真1)稲扱千刃の調査をする倉吉博物館の関本明子学芸員
稲扱千刃を担当する新鳥取県史編さん調査委員になっていただいています

関本学芸員が台木、刃の幅や厚みなど細かく採寸する様子の写真
(写真2)資料写真を撮影し、台木、刃の長さ、幅や厚みなど細かく採寸します

倉吉博物館の収蔵庫に収められる稲扱千刃の様子の写真
(写真3)倉吉博物館の収蔵庫には所狭しと稲扱千刃などが収められています

県史編さん室

公文書館 2011/12/27 in 県史編さん室,調査

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