【第17次調査を振り返って】ドローンによる空中写真撮影
遺跡の全体写真を撮る場合、通常は高さ数メートルの足場を組み、「斜め上」からのアングルで撮影します。また必要に応じ、ラジコンヘリコプターを飛ばして上空からの写真撮影(空撮)を行うこともあります。
今年度の発掘調査では、ドローンを使っての撮影が試みられました。公益財団法人鳥取県建設技術センターの御協力により、ドローンによって「真上」からの写真撮影が行われました。ドローンは空中での安定性が高いようで、予想以上にクリアな写真が短時間で撮影できました。
足場による「斜め上」からのアングルは、日常の人間の目線に近く、地面の起伏などがわかりやすいですし、ドローンなどを利用して撮影する「真上」からのアングルは、遺構などの位置関係がわかりやすいという特長があります。それぞれのアングルの長所を活かすことで、効果的な写真記録を残すことができます。
来年度以降の発掘調査でも、有効な新技術を取り入れて、効果的な調査を行っていきたいと考えています。
高さ約5メートルの足場から撮影した調査区
ドローンで真上から撮影した調査区
ドローンを使った撮影の様子