久しぶりの更新になります。
第一鳥取丸では、毎月1回、海洋観測という調査を行っております。
本船での海洋観測は、海況の変化を把握し、漁況予報に係る海況の変動傾向等を予測する事を目的とするもので、各種観測装置を用いて水温や塩分等を計測しているのですが、
今回はそれらの調査に加え、鳥取大学と千葉大学の教授の主導の下で第一鳥取丸として初めてグラビティコアラーによる採泥調査を行いましたので、その様子をご紹介したいと思います。
船上からウインチを使い、おもりをつけた金属パイプ(写真1)を海底に降し、その自重によって海底の堆積物に貫入させ、パイプ内に詰まった堆積物を採取するのがグラビティコアラーの採泥の仕組みです。(図1)
今回の調査では、水深約750メートルで調査を行いました。
(写真1)グラビティコアラー投入作業 (図1)グラビティコアラー概略図
慎重に作業を行い、コアラーを船内に回収し、中身を抜き出したところ、うまく採泥出来ていて一安心です。(写真2)
(写真2)採取された海底堆積物
採取した堆積物は含まれるガスや堆積物の粒子間に含まれる水等が分析されます。
本調査には鳥取大学の大学院生2人も実地研修として乗船しておりました、今回の経験が、お二人の今後に役に立つことが出来れば幸いです。
また、乗組員としても今回の調査は良い経験になりましたので、今後に活かしていきたいと思います。