今回はクロマグロの仔魚調査についてご紹介します。
本調査は、クロマグロの仔魚(赤ちゃん)を採取して、産卵場等を把握することを目的にしています。
リングネットで海面付近を曳いて航走し、ネットの中に入ったクロマグロの仔魚を採捕することにより調査を行います。(写真1、2)
(写真1)リングネット曳きの様子1 (写真2)リングネット曳きの様子2
調査は夜間に実施し、曳網中は作業灯を消し、真っ暗な状態で行います。
約10分間曳網し、リングネットを水面から揚げます。(写真3)
(写真3)リングネット揚網
ネットの先端を見ると、沢山の海洋生物が採取されていました。
ボトルに移された採取物を見ると、沢山の生物が混在しているため、一目でクロマグロの仔魚を見つけることは難しいです。(写真4、5)
ボトルはこの後、水産試験場で中に移され、クロマグロの仔魚がいるか詳しく調べられます。
(写真4)採取された海洋生物 (写真5)ボトルに移された採取物
下の写真は採取されたクロマグロの仔魚です。(全長3.3ミリメートル)
調査を重ねることにより、鳥取県沖はクロマグロの大きな産卵場の一つであることがわかっています。クロマグロの資源減少が懸念される中、今後鳥取県沖で沢山のクロマグロが孵化すると良いですね!
(写真6)クロマグロの仔魚