久しぶりの更新となります。
第一鳥取丸は10月2日から27日にかけてズワイガニ漁期前トロールを実施しました。
この調査は、11月6日に解禁となったズワイガニの資源量を推定する目的で、毎年解禁直前に実施されています。ズワイガニ漁は県内の水産業における基幹産業の一つであるため、この調査は一年間で最も重要な調査の一つと言えます。
調査地点は鳥取沖・隠岐北西沖・出雲沖にかけての水深180メートルから440メートルの海域全28地点ですが、破網等のトラブルと悪天候に立て続けに見舞われ、タイトなスケジュールとなりました。
以下、今回の調査の様子を紹介します。
揚がってきたカニは雄雌別で分けられ、甲幅、ハサミの大きさ、卵の状況等と重量の測定を行います。その他の漁獲物も魚種別に重量・長さの測定を行います。
網を引く場所により、魚類以外に木やゴミ、泥等も揚がってきます。
調査点の一つでは長さ10メートル程の大木も網にかかり、網が大破し、船上で大修理を実施しました。
又、昨年度より新たな取り組みとして、獲れたバイ類やカレイ類等の水揚げを実施しています。これらの水揚げにより換金されたお金は、貴重な鳥取県の財源として運用されます。
調査結果を元にした今季の漁獲量の見通しは、既にメディア等を通して発表されており、ご存じのことと思いますが『平年並みか、やや平年を上回る』との予想になっております。
そして、来る11月7日には今季の初競りも実施されました。
今回の初競りでは『五輝星』という厳しい条件を満たした鳥取県のブランドガ二の水揚げは網代漁港での一枚だけとなりましたが、今後に期待すると共に、今季のズワイガニ漁が豊漁であることを願って止みません。
ちなみに、鳥取県ではウェルカニキャンペーンを実施しております。ぜひ、活用していただき、蟹取県の冬の味覚『松葉ガ二』をご賞味下さい。