防災・危機管理情報


2018年2月26日

2018年2月23日 沖底(網代)

出張、娘のインフルエンザと続き、珍しく2週間以上市場に行けなかったですが、やっと調査することができました。
本日の網代港地方卸売市場には地元船6隻が水揚げしました。測定対象は、アカガレイとハタハタで、特にハタハタの1歳魚(体長10cmぐらい)が漁獲されているかどうか興味津々で調査を行いました。

アカガレイを測定した漁船では、最小規格の11番まですべて魚体を並べて(通称:立てて)いました。11番1箱を仕立てるのにアカガレイ50尾。船員さんたちの努力に頭が下がります。今年の傾向として特徴的な近年見られなかった小型銘柄ですが、10,11番で全箱数の9.3%と、いい感じで漁獲が伸びています。
アカガレイ1番 アカガレイ11番


ハタハタですが、漁獲の中心は体長14-16cmの2歳魚ですが、体長20cmを超す大型魚も、そしていました1歳魚。最小規格の箱に紛れていました。2017年生まれのハタハタは資源量が多そうで、期待の年級群です。
第一鳥取丸の試験操業結果とともに、目合8節以上の網目の使用を推奨するアナウンスを沖合底びき網漁船全船の船頭に行いました。漁獲の中核となる2歳まで、なんとか資源管理に努めていただければと切に願います。
ハタハタ1番 ハタハタ4番
ハタハタ5番(中心のハタハタは1歳魚) 

そのほか、漁期が2月いっぱいの若松葉がに(脱皮6カ月以内の雄のズワイガニ)や、久々に見た1番(1.4kg以上)の松葉がに(脱皮後1年以上経過した雄のズワイガニ)、クロザコエビ(もさえび)、ホッコクアカエビ(赤えび、甘えび)、網代ではあまりまとまった量が揚がらないヒレグロ(やまがれい)等が揚がっていました。
若松葉がに(脱皮6カ月以内の雄のズワイガニ) 松葉がに(脱皮後1年以上経過した雄のズワイガニ)
クロザコエビ(もさえび) ホッコクアカエビ(赤えび、甘えび)
ヒレグロ(やまがれい) マダラ

【おまけ】
平成30年2月26日に田後漁業協同組合所属の沖底船「大成丸」から形態異常のある雄のズワイガニをいただきました。残念なことに活力が弱かったため、画像撮影後、冷凍保存としました。
形態異常が見られたズワイガニ 形態異常が見られた左の鋏脚

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