県史編さん室では、GHQ鳥取軍政部活動報告の解読を通して戦後の歴史を学ぶ会の月例会を6月15日に開催しました。
今回挑戦したのは、1948(昭和23)年3月の添付資料(ANNEX)E-1民間教育活動(Civil Education Activities)と、E-2民間情報活動(Civil Information Activities)でした。
主な話題は、新制高等学校の設立、法学者田辺繁子氏と中国地方軍政部情報教育担当将校グロス女史による婦人問題講演会、教育映画の巡回などでした。
軍政部と県社会教育課が合同で行った巡回講座では、「闇市が我々の主な食糧調達源となっている現状で、どうすれば闇市で買うことを拒めるのか」と、食糧政策の問題点を鋭くつく発言が来場者から投げかけられていました。
次回は7月13日(土)です(参加希望の方には英文をお送りしますので、ご連絡ください)。
(写真1)例会では、分担して英文を読み、澤田晶子委員(翻訳担当)が解説し、
当時の新聞記事を眺めて、公文書館所蔵の関係資料を見ます。
(写真2)投影した「昭和23年度社会教育事業計画 鳥取県」
(八東村役場『昭和23年・昭和24年 社会関係綴』、
八東町旧村役場文書、鳥取県立公文書館所蔵:整理番号1836)。