7月2日から3週にわたり鳥取県の赤碕沖にある保護区と対照区、計6箇所のカニ篭調査を実施しました。
保護区とは大型のコンクリートブロック(魚礁)を沈め、ズワイガニやカレイの育成を図っている区域です。
ここでは魚礁にロープが引っかかることがないように慎重に操船し、調査を行います。
カニ篭を投入した位置が分かるように目印となる旗と大きな樽をまず始めに入れていきます。
旗と樽を投下した時の様子です。
船を航走させながら漁具を設置していきますので、目印となる旗と樽がどんどん船から遠ざかっていきます。
その後、設置した漁具が波浪や潮流などにより移動してしまうのを防ぐために、一定の間隔で重りを取り付けていき、次はいよいよカニ篭を取り付けていきます。
こちらが投入するカニ篭です。
カニ篭の中には、カニなどをおびき寄せる餌としてサバが仕掛けられており、
篭の上部(赤い筒)からカニやバイなどが入ってきます。
3000メートルあるロープにカニ篭を20個仕掛け、投入していきます。
8時間以上浸漬した後、回収します。
回収した篭は、篭の底を開き、漁獲物を取り出し、測定を行います。
測定は各種ごとに尾数、総重量、体長を測定します。
たとえば、カニですと雌雄別に選別し、雄ガニは甲幅・爪幅・成熟(硬ガニなのか、水ガニなのか)を判断します。
雌ガ二は甲幅と成熟(内卵や外卵の有無・状態)を判断します。
そして、測定したカニから素早く海へ放流します。
この中の何匹が五輝星クラスまで成長してくれるのでしょう。
期待しています!