境港のヒラメ放流の効果調査(市場調査)をやりたかったのですが、ヒラメがほとんど揚がらなくなったとのことで、延期しました。マガレイ等のかれい類もイマイチとのことで、どうした美保湾の底魚たち!
ちなみに美保湾では刺網、曳縄釣でサワラ、サゴシは揚がっています(下記の淀江参考のこと)。
また長い時化が来そうで、貴重な調査日を無駄にできないので、賀露地方卸売市場に行きました。
この日は、賀露地区ではかご網のウマヅラハギ、イカ釣のスルメイカが主体で、酒津~泊支所では、刺網のハマチ(ブリの若魚)、サワラ、かご網のウマヅラハギ、曳縄釣でのヒラメ、サゴシ、一本釣のチカメキントキ、ウッカリカサゴ、潜水のクロアワビ、サザエ、そして養殖ワカメ(泊支所)と魚種も量も多かったです。
前回十分に測定できなかったウマヅラハギ、ヒラメ、そしてサワラと測定でき、満足な市場調査でした。
上記にある主な漁獲物の画像は下のとおりです。
立春を越え、少し春っぽい魚も見えてきました。
今年もコウイカの墨止めを賀露支所の1隻ですが、継続してやっていただいています。サヨリは浜村支所の2艘曳で漁獲されたものです。マダイの一部は婚姻色が出始めています。プレのっこみに入った感じです。
賀露での市場調査後に淀江で超音波エコーによるトラフグの雌雄判別とサワラの市場調査を行いました。
サワラ刺網漁では、1隻で217箱水揚げしていました(平均69.8cm)。
トラフグの超音波エコーによる雌雄判別は、やり方を確定して2回目(この日の判定は、オス15尾、メス22尾、未成熟3尾)にして、「オス」と明記し、大阪へ試験出荷してみました。間違っていないのはもちろんのこと、付加価値がつくことを願うばかりです。ちなみにこの日のトラフグは大きかった。平均で3.4kgでした。
あと、空気を吸って膨らんだフグを水槽に戻し、尾柄を握ると空気を吐き出すというワザをサポート職員(調査船チーム)が編み出してくれました(尾柄を握ると筋肉が弛緩するのかな)。