美保湾でのヒラメ放流の効果調査にやってきましたが、美保湾からヒラメの大半は出て行ってしまっているようでした。
境港中野船溜まりを基地とする小型底び網漁船は、主に水深40-50mでウマヅラハギ(境港では「でんぼ」)、カワハギ(角でんぼ、丸はげ)を中心に、ホウボウ、たい類(マダイ、チダイ)、そしてこの日はマコガレイが多かったです。
肝心なヒラメは36尾と少数でしたが、測定はでき、うち8尾が放流魚でした(混確率22%:湾外としては高い数値)。
丸とか角とか形が付く地方名のカワハギですが、第2背ビレ前部が糸状に伸びた個体は、成熟した雄です。ちなみに、マダイとチダイは尻尾の端を見ると分かります。(黒いのがマダイ、黒くないのがチダイ)
今日はどの船も20枚以上マコガレイ(境港では「ますがれい」、東部では「くちぼそ」もしくは「かれい」)を水揚げしていました。有眼側(背側)だけだと良く似ているマガレイ(境港では「あまてがれい」、東部では「くちぼそ」ということも。)は今日はほとんどいなかったです。この2種は名前もぐちゃぐちゃで色々と難儀します(他県ではマコガレイを「あまてがれい」と呼ぶところもあり)。ちなみに見分け方は無眼側(腹側)が真っ白なのがマコガレイ、尾柄が黄色で縁辺部(背びれ、尻びれの基底部)が透けているようなのがマガレイです。
【おまけ】
測定が早く終わったので、少しだけ県営境港市場を覗きました。
沿岸では、ワカメの出荷が多く、マナマコ(青なまこ)やブリ、サワラ等が陳列されていました。変わったところでは、湖山池のヤマトシジミが10kgだけでしたが出荷されていました。