先日、来年度から本格投入される小型桁網の納品がありました。
大型の桁網はこれまでも運用してきたところですが、
小型化することにより人口的に設置された漁礁間を曳網する事も可能になり、調査の幅が広がります。
(大型桁網に関する過去ブログ:https://www.pref.tottori.lg.jp/item/1177961.htm#itemid1177961)
こちらが納品された小型桁網です。岸壁に広げて仕様の確認と船上での取り回しの検討をしました。
大きさ的にはざっと大型桁網の半分程度です。
来年の本格投入前に、漁具の微調整も必要であろうことから、今回の調査では早速納品された小型桁網を使用しました。
メインターゲットはズワイガニの稚ガニ(甲幅4センチ未満)で、目的はズワイガニ資源の将来予測と分布状況の把握です。
初めての運用ということもあり、何度か試し曳きを行い、カニや魚がしっかりと入網されるか確認しました。
結果的に少し漁具の調整が必要でしたので洋上で漁具の細工を施した後、本格的に調査に入りました。
揚網後、漁獲物の選別を行うと、狙い通り稚ガニが入網していました。
今回捕れた稚ガニやカレイ類はサンプルとして持ち帰り、研究員によって分析されます。
私たち乗組員については、初めての小型桁網調査でまだ若干の漁具の改良余地がありそうですので、漁具の調整の進め、より正確な調査を目指します。