12月に入り時化が続きますが、その合間をぬって境港の市場調査を行いました。
主な調査目的は、境港の小型底曳網が美保湾で漁獲されるヒラメに占める放流魚の全長や割合を調べることです。
下の写真は早朝の中野港での小型底曳網の水揚げの様子です。美保湾内の水深10~20mを曳網しています。
美保湾内はヒラメが多く漁獲されます。近年、美保湾内の水温が高いためかヒラメの漁期が遅れる傾向にあります。
その後、県営境港水産物地方卸売市場に移動しました。
中野港で水解された漁獲物が選別されて市場でのセリを待っています。
ヒラメ、マダイ、クロダイ(チヌ)などが陳列されています。
ヒラメの無眼側(眼のない側)の写真です。黒い(茶色)斑点がみられるのが放流したヒラメです。
毎年4月に美保湾へ6万尾のヒラメ稚魚を放流しています。
放流ヒラメは飼育環境の影響で無眼側が黒くなりますが、食べても害はありません。
ヒラメ以外に、クロダイ(チヌ)やキンコバイ(本バイ)、コチなども水揚げされます。
こちらはJFしまね扱いの隠岐の島で水揚げされた「スギ」という魚です。
南方系の魚で、場所によっては養殖の対象になるなど美味な魚です。