6月16日は鳥取県畜産試験場の指導のもと、牛の受精卵移植技術について学びました。
牛の受精卵移植技術は、高い能力を持つ父牛と母牛から作られた受精卵を、代理母となる別の雌牛(受卵牛)の子宮内に移殖して、優良な素質のある子牛を効率的に生産する方法です。
基本、牛は1年に1頭分娩します。
受精卵移植の技術が無いときは、高い能力をもつ親牛から多くの子牛を生産したくても、1年間に1頭しか生産できませんでしたが、受精卵移植により、優良な素質をもつ子牛を多く生産することが可能となりました。
当日は、受精卵移植技術の概要について学んだ後、日々学生が管理している和牛3頭、乳牛1頭を利用して、受卵牛として適しているか、状態を確認しました。その後、それぞれの牛の状態に合わせて移植に向けた実践的な処置を学びました。
まずは学生への質問。手は挙がってる?
超音波診断装置を使用して、受卵牛の生殖器の状態をチェック。
受卵牛の状態に合わせた処置を学習しました。
そして、受精卵移植当日、それぞれの牛の状態を再確認し、全頭が受卵牛として無事合格!
いよいよ移殖となりました。和牛の状態は良好!学生もホッと一安心。
どれどれ、乳牛はどんな状態かな?
このように、日々、学生が愛情を注いで飼育している牛が受精卵移植に適しているか、技術を通して実際に確認することで、牛の繁殖管理技術の理解を深めることができました。
今回は受精卵移植の勉強でしたが、様々な経験をすることで、ますます飼養管理に力が入ります!