【監修】鳥取大学医学部認知症予防学講座(寄附講座)浦上克哉教授
鳥取県は2022年9月から公式LINE『脳とからだの健康LINE』を開始し、定期的に情報提供を行っています。このLINEに登録すると、脳の健康リスクがわかる「脳の健康リスクチェック」をいつでも行うことができます。
2024年4月15日時点で、友だち登録をしてくれた方は973人おり、うち7割の方が「脳の健康リスクチェック」を実施しました。皆さんの結果は下記の通りでした。
1年前にも同じような集計結果を報告しています。
(該当記事はこちら>>https://www.pref.tottori.lg.jp/item/1320892.htm#itemid1320892)
そのときは306人のうち「良い」が約3割、「少し心配」が約6割、「かなり心配」が約1割で、「危険」は0人でした。
1年前と今回の結果を直接比較することはできませんが、「良い」と判定される人が減り、「かなり心配」「危険」の人が大きく増えています。認知症予防の観点からは、より情報提供に力を入れ、皆さんの生活習慣の改善を促す必要がある結果となりました。
「脳の健康リスクチェック」とは?
「脳の健康リスクチェック」は、鳥取大学医学部認知症予防学講座(寄附講座)の浦上克哉 教授の監修のもと作成しました。身体機能に関する質問5問、生活習慣に関する質問5問、知的活動・交流に関する5問の合計15問に答えると、点数(0~40点)が計算され、それに応じて結果(4段階)を出すという仕組みになっています。
これらの質問項目は認知症のリスク因子を示しており、該当するものが少なければ少ないほど良い結果となります。
●0~4点⇒「良い」
●5~9点⇒「少し心配」
●10~19点⇒「かなり心配」
●20点以上⇒「危険」
点数の高い質問項目(例:耳が遠いが補聴器を使っていない、たばこを吸っている等)ほど、認知症の発症に大きな影響を及ぼす因子です。ご自身の回答と点数とを見比べて、点数の大きいものから対策していくと良いかもしれません。
2024年度も引き続き、脳とからだの健康づくりに取り組みましょう!
『脳とからだの健康LINE』では、2024年度から認知症予防のみならずフレイル予防についても情報を発信していきます。
認知症予防では、認知症の発症リスクについて理解を深めていただくために、クイズを出題していきます。また、フレイル予防では、フレイルの基礎知識やイベント情報などを中心にお伝えしていく予定です。
また、2023年度と同様に、定期的な計画立案と見直しを促すお声かけもさせていただきます。「脳の健康リスクチェック」で明らかになった課題を一つひとつクリアしていくお手伝いができればと考えています。
まだ「脳の健康リスクチェック」をやったことがない方は、ぜひ鳥取県公式LINE『脳とからだの健康LINE』に友だち登録してください。登録後、画面の左下に「脳の健康リスクチェック」を始めるボタンが出てきます。数分で終わるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!