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 かつての『鳥取県史』編さん・刊行事業が終わって約四半世紀、平成18(2006)年4月に新しい県史編さん室が設置されました。旧『鳥取県史』刊行以後に明らかとなった史実や研究成果を取り込みながら、歴史情報の収集と提供、研究と次代への継承に努めることが、われわれ県史編さん室の業務です。

 この「県史だより」では、編さん室が進める史料調査や研究活動に関する様々なトピックをご報告していきます。まず、第1回目となる今回は、スタッフ紹介です。

  

県史編さん室のスタッフ

室長 坂本 敬司(さかもと けいじ)

担当:近世

 鳥取県立博物館の学芸員として22年間、「鳥取藩政資料」の整理・補修・公開を担当していましたが、昨年、県史編さん準備のため総務部総務課に異動し、慣れない県庁の中で、県史編さん室の開設準備に当たってきました。

 専門は、鳥取藩政史。今回の県史編さんでは、「鳥取藩政資料」を始め、県内の重要な近世資料を、できるだけ多く解読・翻刻したいと考えています。

専門員 岡村 吉彦(おかむら よしひこ)

担当:原始古代・中世

 昨年度までは高等学校で日本史の教員をやっていましたが、今年度よりこちらに配属になりました。専門は主に中世史。特に山名氏を研究テーマにしています。鳥取県内には中世史料がほとんどないので、全国を歩き回って史料を集めていきたいと思っています。また、原始・古代分野では、妻木晩田遺跡・青谷上寺地遺跡など全国有数の遺跡の発掘が相次いでいますが、新『県史』ではこれらの最新の成果をもとに、新しい郷土の姿を県民にわかりやすく紹介していきたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。

副主幹 西村 芳将(にしむら よしまさ)

担当:現代・民俗

 平成5年入庁後、農政、国際交流、通商、商工金融、人権等の各業務を担当し、本年4月に県史編さん室に配属となりました。

 専門は近世身分制。とりわけ鳥取藩領の被差別民について関心があり、鳥取の部落史研究がライフワークです。
 現代史と民俗を担当するのは今回初めてですが、編さん事業を通じて現代社会が抱える諸課題の歴史的経緯や日常の暮らしを支えるさまざまなモノ・事柄を明らかにしていきたいと思います。

主事 大川 篤志(おおかわ あつし)

担当:近代

 専攻は近代日本経済史です。学生・院生時分によく図書館で旧『鳥取県史』近代編を読んだことを思い出します。

 近代は、それほど昔ではないようでいて、実は分からないことが多い時代。他の時代との関連に気を配りながら、少しずつでも光を当てることが出来ればと思います。

 よろしくお願いします。

非常勤 瀧山 真希子(たきやま まきこ)

担当:史料情報入力・デジタル化

 鳥取在住2年の新米鳥取県民です。まずは古い事よりも近くの事に驚きを感じる毎日です。

 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

非常勤 茶谷 里枝(ちゃや さとえ)

担当:近世古文書史料の解読

 現在、江戸時代前期の「家老日記」を解読中です。日々、江戸時代の文字と世界に奮闘をくり返しています

 これから、どうぞよろしくお願いします!


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