隠岐諸島東の海域にて、マグロの仔魚調査を実施しました。
魚の幼い時期の名称を稚魚(ちぎょ)というのは有名ですが、仔魚(しぎょ)の方はあまり聞き慣れないかと思います。
稚魚のさらに幼い時期の名称を仔魚といいます。
今回の調査ターゲットはクロマグロの仔魚です。
こちらの写真は2010年に1匹だけ捕まえることができた約7ミリメートルの仔魚です。
調査目的は仔魚を捕まえることでクロマグロの産卵場を特定することです。
クロマグロは日本海で産卵しますが、仔魚が捕れた場所から、成長の日数分海流を逆算することで産卵された場所を推定できます。
それにしても、この写真を見せられてマグロだと思えない見た目してます。妖怪みたいな、境港だけに。
これが300キロのマグロになるなんて信じられません。
調査方法は、日没後に海面を網でさらって捕まえます。各都道府県と連携した調査なので、網のカタチや寸法は決まってます。
写真は日没前に練習として実施した際に撮影したものです。人間と見比べると網の大きさがわかりますね。
クレーンで振り出して
スタンバイオッケー
海面につけて網を曳きます
網が大きいので波が高かったり風が強いと、網が暴れて難しい作業となります。
今航海の後半は荒れ模様となって、暴れるシーンがありました。注意して作業にあたらなければ事故につながります。
そして、採捕したものがこちらです。
アップ
山のようにシラスがいます。これらを試験場に持ち帰り、選別します。
調査ポイントは全部で26カ所。
今回の調査は日没から朝方まで夜通し行いました。眠たいながらも頑張って、無事に調査を終えることができてよかったです。