沖底トロールによる漁期前ズワイガニ調査を実施しました。
沖底トロールの方法は、前にあった表層トロールのやり方と大きな違いはありません、
違うところは、オッターボードと網が底びき用になっただけです。
沖底用の網です、写真の真ん中くらいに見えるのがオモリ(いわ)です。
次に黄色い網の中に入っている青い玉が浮き(アバ)です、この浮きと上の写真でもあった
オモリが網に付いていて水中で網の口が上下に広がるように開きます。
左右にある黄色と黒の色をしていのがオッターボードです、この板は網の口を左右に広げるための物です、オッターボードは1つの重さが2トン近くある鉄の板なので取り扱う場合には注意が必要です。
最後に網にオッターボードを取り付けます、この後ワイヤーを出していきますが表層トロールとは違い水深が深い所ではワイヤーの長を1000メートル以上出したりするので着底までに10分近くかかります。
着底後は30分間曳網します、たまに瀬などが魚探に写ったりした場合はすぐに網を揚げないと瀬に網が引っかかってしまいます。
網を揚げるとこんな感じでカレイなど底の魚やカニ、エビ類、クモヒトデ、イソギンチャク等が入っています。
この調査地点では網に入っている物は少なかったですけど、多い所ではデッキが一杯になるほど入る場所もあります。
調査で取れたカニの測定風景です。
オス、メスに分けて甲羅、爪の測定を行います。
この時にカニは生きているので素早く測定を行い海に返してしてあげます。
この調査結果が基になりズワイガニの水揚げが良くなるよう乗組員一同祈っています。
珍しいところではドスイカが入っていました。
見た目が悪いのでこのあたりでは捨てられているようですが、干したり刺身にして食べる所もあるそうです。
試しに干して食べてみましたけど、なかなか濃厚な味で食用可能と思われ、鳥取でも販売の検討をしてみてはどうかと感じました。