米子の大谷・村川家による欝陵島(うつりょうとう)渡海、朝鮮通信使と鳥取藩との関わり、鳥取藩領への朝鮮人漂着事例など、江戸時代の鳥取県域と朝鮮の関係史を、具体的な史料にもとづいて、わかりやすく紹介します。
刊行 平成22年3月
頒布価格 500円
体裁 A5版 91ページ
著者 坂本 敬司
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委託販売窓口
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目次
はじめに
1 朝鮮に出自を持つ鳥取町人
「鎖国」以前の日本/海老屋の松/竹野屋が松/柳御蔵の柳
2 米子の大谷・村川家の竹島(欝陵島)渡海
従来の通説/「竹島渡海免許」の年代/「竹島渡海免許」の背景/鳥取藩の保護と支援/松島(竹島)への渡海
3 竹島(欝陵島)渡海と朝鮮への漂着
竹島(欝陵島)渡海の実態/2つの漂流/竹島(欝陵島)に渡った人々/鳥取藩領から朝鮮への漂着
4 元禄竹島一件(1) 1693年
元禄竹島一件とは/1692(元禄5)年の渡海/1693(元禄6)年の渡海/安龍福と朴於屯/幕府と対馬藩の対応/竹島(欝陵島)渡海禁止の決定
5 元禄竹島一件(2) 1696年
安龍福二度目の来日/鳥取での安龍福/鳥取藩の対応の理由/安龍福の来航目的/帰国後の安龍福/「元禄竹島一件」と竹島問題
6 鳥取藩と朝鮮通信使
江戸日本の誠信外交/鳥取藩の道中人馬役/1764(明和元)年の人馬役/使者小川利兵衛の苦労/朝鮮国王へ贈る刀を打った鳥取の刀工/通信使を見た百姓・町人
7 朝鮮からの漂流民(1) 1767年、汗入郡上万村
鳥取藩領への漂流・漂着/上万村への漂着/4人は慶尚道長鬐出身の漁民/上万村での漂流民/対馬藩からの情報と幕府への届け出/漂流民、鳥取城下へ/漂流民、長崎へ
8 朝鮮からの漂流民(2) 1819年、八橋郡赤崎沖
友好交流の象徴/12人の漂流民/漂着から帰国までの経緯/交流を示すもの
9 朝鮮からの漂流民(3) 1838年、岩井郡網代村
慶尚道蔚山の船、網代に漂着/その後の漂流民/網代村善四郎/1862(文久2)年河村郡宇谷村へ漂着した異国船
おわりに ―朝鮮へのまなざし―
主な参考文献/引用史料出典/協力者・写真提供者/あとがき
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