特集/人に地域に、活気をもたらす緑~「全国『みどりの愛護』のつどい」を好機に~

  全国各地から、緑化に取り組む関係者が集まる「全国『みどりの愛護』のつどい」が18日(土)に、鳥取市で行われます。これを記念し、県は、同日と翌日、「グリーンフェスタ in とっとり2019」を開催。一方、県内には、緑化活動を通じて人と人とがつながり、活気が生まれた地域が多くあります。皆さんも「つどい」やフェスタで「緑がもたらす力」を体感し、暮らしに緑を取り入れてみましょう。

全国からみどりを愛する団体が集結

  「全国『みどりの愛護』のつどい」は、5月4日の「みどりの日」にちなみ、公園緑地の愛護団体や、地域の緑化活動団体などの関係者が集まって日ごろの活動を顕彰するもの。今年は鳥取市のコカ・コーラ ボトラーズジャパンスポーツパークで18日(土)に開催され、みどりの愛護団体に対する国土交通大臣表彰や記念植樹などが行われます。
  県内では、特製の移植ごてをバトンに各市町村が記念植樹を行う「みどりのリレー」や、緑化に関するシンポジウムなどを各地で行い、意識の高揚を図ってきました。
  このたびの「つどい」では、全国から緑を愛する関係者を招待。多くの参加者に「とっとり」の魅力を感じてもらうこの好機に、改めて鳥取県らしい、緑を生かした活動をPRします。
あじさい公園内のお花畑の写真
地域住民によって管理されているあじさい公園内のお花畑

第30回 全国「みどりの愛護」のつどい

日時 5月18日(土) 午前10時から
場所 コカ・コーラ ボトラーズジャパンスポーツパーク(鳥取市布勢)


内容
みどりの愛護活動事例紹介
みどりの愛護功労者 国土交通大臣表彰
鳥取県都市緑化功労者 知事表彰
伝統芸能披露
記念植樹 など
ヤマボウシの写真
5、6月には、枝いっぱいに開花する「ヤマボウシ」。白色部分は花弁ではなく葉。第30回全国「みどりの愛護」のつどいで植樹される

※「つどい」は招待者のみが参加できる行事です。

※17日(金)と18日(土)は終日、パーク内施設が利用できなくなります。そのほか、近隣施設や駐車場の利用制限については下記ホームページで。
https://www.pref.tottori.lg.jp/274647.htm
ホームページQRコード

【問い合わせ先】 県庁緑豊かな自然課
電話 0857-26-7981 ファクシミリ 0857-26-7561

記念植樹の樹種

マメナシ
  県を代表する名産品・梨の台木として県内で生産。梨生産の基礎を担う樹種。春には白く美しい花が咲き誇り、秋の紅葉は鮮やかで見応えがある。倉吉パークスクエア前の並木が有名。
倉吉パークスクエアのマメナシの写真
倉吉パークスクエアのマメナシ

ヤマボウシ
  県内の山野に広く生育。初夏に淡黄色の小さな花と花を覆う白色の葉が4枚開く。2013(平成25)年鳥取県開催の全国植樹祭で植えられた樹種。
とっとり花回廊のヤマボウシの写真
とっとり花回廊のヤマボウシ

住民が集う憩いの公園づくり ~あじさい公園愛護会~

  県内各地に数多くある公園や緑地。その多くは自治会や近隣住民による団体によって日々維持管理されています。鳥取市美萩野にある「あじさい公園愛護会」もそんな管理団体の一つ。1982(昭和57)年に公共空地の管理を目的に、地域住民によって設立され、約3千株のアジサイや数千株にも及ぶ草木を栽培。約15人のメンバーのうち、都合のつく人が日替わりで維持管理作業をしています。空き地は「あじさい公園」(末恒駅徒歩3分)として親しまれ、アジサイが咲き誇る6、7月を中心に多くの人が訪れます。
 同会の活動は緑化推進運動の模範として、昨年開催された「第29回全国『みどりの愛護』のつどい」において国土交通大臣表彰を受けました。「公園やその周りをきれいにすることで、ごみが減り、活気が生まれ、独居のお年寄りが外に出るようになった。今後も環境を維持し、守り続けていきたい」と語る会長の中原(なかはら)司朗(しろう)さん。広がる緑が人々を引き付け、地域の元気につながっています。

あじさい公園の側を走る列車の写真
あじさい公園は列車から見ることもできる

芝生は子どもたちへの贈り物

日吉津小学校芝生化推進隊
  緑の校庭をはだしで駆け回り、転がる子どもたち―――日吉津村立日吉津小学校の校庭に芝が植えられてからもうすぐ7年。青々とした校庭は、体育の授業やスポーツ少年団の活動だけでなく、村の運動会や盆踊りの会場にも使われ、今では当たり前の存在になりました。校庭の芝生化に尽力したのは「日吉津小学校芝生化推進隊」。小学生の保護者を中心に地域の住民15人で構成されています。
  「芝生化には、賛否さまざまな意見がありました。それでも、未来を担う子どもたちのために、体をいっぱい使って遊べる環境をプレゼントしたかった」と話すのは同隊副隊長の田邊(たなべ)昌宏(まさひろ)さん。芝生化には「鳥取方式®(日常的に使う場所のため、面積や利用人数に応じた最適の芝草を選定し、使用者自身が施工および芝刈り・施肥・散水を行う。雑草を抜かない、養生期間を設けないなど、見た目にこだわらないことでコストを抑える。)」を採用。週1回の芝刈りや月1回の肥料散布など、日々の維持管理は隊員のほか、約70人の芝刈りボランティアが交代で行っています。
  芝生化によって校庭は、強風でも土ぼこりが立たなくなり、子どもたちはけがを気にせず運動できるように。また、休日は憩いの場として親子連れの利用も。さらに、ボランティアとして関わる人が増えたことで、地域の財産としても広く認識されつつあります。田邊さんは「皆さんの力を借りて、ここまで続けてこられました。これからも芝生の上で遊べる環境を維持していきたい」と力を込めます。
芝生の上で遊ぶ子どもたちの写真
芝生の上で遊ぶ子どもたち(写真提供は田邊さん)

※「鳥取方式®」は特定非営利活動法人グリーンスポーツ鳥取の登録商標です。
小学校・保育所・幼稚園の芝生化支援
 子どもたちを健やかに育てる環境づくりを進めるため、県は「鳥取方式®」のノウハウを使い、他の模範となる校庭・園庭の芝生化に必要な経費を助成しています。
 詳細はホームページを確認またはお問い合わせください。
https://www.pref.tottori.lg.jp/168454.htm
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【問い合わせ先】 県庁スポーツ課
電話 0857-26-7919 ファクシミリ 0857-26-8129
メールアドレス sports@pref.tottori.lg.jp

身近に感じて楽しんで

  県内では、2013(平成25)年に開催された「第30回全国都市緑化とっとりフェア」をきっかけに、緑の街づくりが進んできました。地域の気候風土に適した植物をさまざまに組み合わせて、四季折々の美しさを楽しむナチュラルガーデンもその一つ。県内の園庭・校庭の約4割は芝生化され、子どもたちが芝生の上で駆け回る姿は日常の光景です。身の回りの緑を増やせば、暑さの軽減や空気の浄化だけでなく、心を癒す効果も。また、緑化や維持管理作業を通じて、交流が生まれ、活気につながります。
  県は県民の皆さんに緑の良さを楽しんでもらえるよう、「グリーンフェスタinとっとり2019」を「つどい」と同日の18日(土)、翌日の19日(日)に開催(下記)。会場は鳥取市にある湖山池オアシスパーク。親子で楽しめる学習教室や花や苗木のプレゼント、緑化資材の販売など多彩な催しです。暮らしに緑を取り入れるきっかけに、ぜひご参加ください。

「みどりの愛護」のつどい開催記念 グリーンフェスタ in とっとり2019

第51回 花と緑のフェア(中部は6月、西部は10月に開催予定)
主催/花と緑のフェア東部地区実行委員会

日時
5月18日(土)午前9時から午後4時30分
5月19日(日)午前9時から午後4時

場所
湖山池公園内湖山池オアシスパーク(鳥取市湖山町南)

会場案内図
鳥取大学前駅徒歩20分 公園前[湖山池ナチュラルガーデン前]バス停下車すぐ

内容

ポール・スミザーさんによるナチュラルガーデンガイド
ポール・スミザーさんの写真
湖山池オアシスパークを監修したポール・スミザーさん

  日本におけるナチュラルガーデンの第一人者、ポール・スミザーさんが、参加者と一緒にオアシスパーク内を散策しながら見どころを解説します。

親子で参加できる緑の学習教室
  プロの手を借りて、緑に関する体験やワークショップを行います。
竹を使ったプランターを作ろう
剪定(せんてい)をしてみよう
石を使って一輪挿しを作ろう
竹垣作り
植物の名前当てクイズ など
昨年実施されたプランター作りの様子
昨年実施されたプランター作り

ジオコムス展示・試乗
  普段は山陰海岸を走っている、かわいい超小型EV「ジオコムス」が湖山池に出張。無料で試乗できます。
ジオコムスの写真
山陰海岸にすむ生き物をモチーフにしたジオコムス

その他
花や苗木などのプレゼント
「つどい」式典を特設モニターで生中継
「つどい」記念弁当の限定販売
しじみのお絵かきストラップ作り
協賛団体等各社ブース展示(ガーデニング、緑化資材展示)フードコーナー など
イベントの詳細は、下記ホームページで確認またはお問い合わせください。
https://www.pref.tottori.lg.jp/283753.htm
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鉄道・バスの経路検索には「バスネット」が便利です。
https://www.ikisaki.jp
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【問い合わせ先】 県庁緑豊かな自然課
電話 0857-26-7981 ファクシミリ 0857-26-7561
メールアドレス midori-shizen@pref.tottori.lg.jp



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