技を突き詰め、風つかむ ~境港で目指す世界のトップ~
セーリング競技レーザー級選手
瀬川 和正 さん
2014(平成26)年11月、境港で開催されたレーザー級全日本選手権に個人出場。鳥取県セーリング連盟から誘われ、大阪府堺市から境港市へ移住。16年11月に日本セーリング連盟ナショナルチーム代表入り。境港で今夏開催されるレーザー級世界選手権大会に出場する。
マルタ共和国で練習に励む瀬川さん(写真提供は瀬川さん)
いつからセーリングを
始めたのは大学時代。小学生の頃の水泳経験が、水に近い競技を選ばせたように思います。現在、世界のトップ選手が在籍するクロアチア共和国の「JKモルナルインターナショナルセーリングレーザーチーム」に所属。1年の半分以上を海外で過ごし、合宿や国際大会参加を重ね、腕を磨いています。
レーザー級(1人乗り)について
海面上に指定されたコースを回り、着順を競うセーリング。数ある種目のうち、ヨットを比較的安価で入手できるレーザー級は、老若男女楽しめ、競技人口も多いです。長さ4.23メートルの帆ヨット50から60艇が水上を一斉に帆走するため、かなりの混戦。制するには、操縦の技術や体力、瞬発力、忍耐などが求められ、中でもスタートの技術が大事。そこでは全選手が「風を取り合い」ます。
競技の魅力は
刻々と変わる波や風に対処する精度を高めて、挑む面白さですね。全ての要素をパーフェクトにできることは少ないですが、それだけに究める醍醐味があります。
大会への思いを
セーリングに良い風良い波が来る美保湾は、他の開催地にも勝る環境がそろっています。世界選手権までに実績を積み、自信をつけて臨みたい。世界のトップ10を目指します。
指の関節の太さが、ロープさばきの過酷さを物語る
ウエットスーツの太もも裏側は、激しい練習で擦り切れている
2019レーザー級世界選手権大会
【日時】6月26日(水)から7月24日(水)
【場所】境港公共マリーナ、美保湾海上
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