防災・危機管理情報


  2024年度の開館を目指し、県立美術館の整備が本格化します。また、県民・関係機関による支援や美術の普及活動は既に始まっています。人をつくり、まちをつくり、そして県民がつくる美術館。皆さんも、自分にできる「つくる」活動を見つけて、ぜひ参加してください。

多様な「つくる」が始動

  県は美術館の整備に当たり、専門家や地域団体、県民などの意見を踏まえた鳥取県立美術館整備基本計画を2018年(平成30年)に策定しました。同計画によって、新たな美術館は
▽次代を担う子どもたちを中心に「人をつくる」場
▽地域活性化に貢献する「まちをつくる」拠点
▽県民一人一人が主体的に関わる「県民がつくる」機会
という三つの役割を担うことに。これらの多様な「つくる」活動を展開させることから「未来を『つくる』美術館」がコンセプトです。県は、設計・建設が本格化する本年度、「美術館整備局」を現地に設置。地域や学校との連携、さらに文化・観光面での県全体の取り組みも進めます。
  美術館を地域活性化の好機と捉える県中部では、5市町官民による「県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会」が活動中。7部会が観光・経済、まちづくりなどの課題に取り組んでいます。その中から、美術館づくりに貢献したいと願う住民の自主活動から始まった「応援団部会」を紹介します。

倉吉市に建設される県立美術館。県民全体が集まる「広場」としての機能も担っている
美術館の外観のイメージイラスト
県立美術館の外観イメージ

美術館内部のイメージイラスト
県立美術館内『ひろま』のイメージ。屋内外の仕切りを感じさせず、開放感にあふれる

未来を「つくる」美術館

  新たな美術館は、誰もが気軽に訪れ、楽しむことのできる開かれた美術館を目指し、いろいろな「つくる」活動を展開します。

■人をつくる
美術に触れる機会を提供、創作を支援する
■まちをつくる
地域づくりを支えつつ、その魅力を高める
■県民がつくる
県民が美術館づくりに参加し、支え育てる

小学生が作品鑑賞しているようす
小学生を博物館に招き、美術を身近に感じてもらう「バス招待」。作品鑑賞がじっくりできる。県立美術館開館に向けて、こうした仕掛けづくりが進む

自分事として支え、成功に導く

とっとり県美(けんび)応援団(県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会 応援団部会) 団長
佐伯(さえき) 健二(けんじ)さん
佐伯健二さんの写真

  「住民の熱意が最も大切」。これは島根県芸術文化センター「グラントワ」のセンター長・澄川(すみかわ)喜一(きいち)さんが、2016年(平成28年)に県立美術館を考える中部地区の集いで語った言葉です。私はこのとき「美術館の成功は、地元住民が出入りし、自分事として支えてこそ」との思いを強くしました。
  早速、美術館ボランティアを学ぼうと周囲に声を掛けると、40人近くが集まりました。2018年(平成30年)6月にグラントワを視察。解説や広報、生花での館内の装飾、周辺の除草などの支援ができると学びました。折よく「県立美術館と共に歩む中部地区の集い協議会」から応援団部会への勧誘が。今後も美術館整備局と情報共有しつつ、自ら学びを深め、鳥取県ならではのボランティアに発展させていきたいです。
  活動を中部だけにとどめないとの思いから、部会の愛称は「とっとり県美応援団」。「できる人が、できるときに、できることを」がモットー。仲間入り、いつでも大歓迎です。

グラントワ視察時の写真
グラントワで美術館ボランティアを学ぶとっとり県美応援団

美術館づくりを知り、支える

  新設の美術館には、県立博物館が収集した作品を展示するほか、「美術ラーニングセンター(仮称)」機能を設置します。これは、県が蓄積したノウハウを生かして、子どもたちをはじめ幅広い世代の「美術を通じた学び」を支援するもの。想像力や創造性、コミュニケーション力などを育みます。既に実施している、学芸員と共に講座を企画する県民ボランティア「ワークショップつくり隊!」も、その一つです。
  また、県内の美術館や博物館などの文化施設と協力連携し、美術館のサービスをどこでも受けられる環境づくりも進めます。
  一方、美術館を整備し、県と一緒に運営する事業者が、鳥取県立美術館パートナーズ株式会社に決まりました。今後は、約1年半をかけて設計、来年度中に着工予定です。県は、美術館ができるまでの過程を、県民と共に作るフリーペーパー『Pass me(パス ミー)』で発信。美術館づくりを知ることは、私たちにできる支援の一歩です。

自由に、気楽に、触れてみて

美術家
山根(やまね) 文子(ふみこ)さん(鳥取市)
山根文子さんの写真

  自宅で、家事の合間に絵を描いています。県立博物館の「ワークショップつくり隊!」には2018年(平成30年)から参加しています。きっかけは博物館のアートイベント。玄関前でレンガの地面に、子どもたちがパステルを使って絵画を描く楽し気な様子を見掛け、「これは面白い。大人の私もやりたい」と。その後、「つくり隊」の募集を知って応募しました。
  私が提案した昨年の企画は、アクリル絵の具や色紙、シールなどを使って、うちわを彩るというもの。「皆さんの思うようにどうぞ」と促しました。作ることを面白がって楽しんでほしい、そう願う私自身も「つくり隊」を楽しみ、刺激をもらっています。大人も子どもも気楽に美術に触れてもらえる企画づくりに、これからも関わりたいです。

「ワークショップつくり隊!」の企画で思い思いにうちわを彩る参加者
うちわを作成する様子
作成したうちわの写真

開館までのスケジュール

全国初のPFI事業方式
  県立美術館の建設・運営は、民間事業者の経営上のノウハウや技術的能力を活用するPFI(Private(プライベート)Finance(ファイナンス)Initiative(イニシアティブ))手法を導入。効率的で優れた品質の公共サービスを提供します。美術館の新設・運営のPFIは、全国初の取り組みです。
開館までのスケジュール表


パス ミーの写真
『Pass me』は年2回発行。公共施設で入手できる

【問い合わせ先】 県立博物館
電話 0857‐26‐8042 ファクシミリ 0857‐26‐8041

【問い合わせ先】 県教育委員会事務局美術館整備局
電話 0858‐47‐3011 ファクシミリ 0858‐47‐3022
メールアドレス bijyutsukan-seibi@pref.tottori.lg.jp
https://www.pref.tottori.lg.jp/bijyutsukanseibi/



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