少子化や立地条件により県立高校への進学者が減少する昨今。県では、独自のカリキュラムが学べる魅力ある高校を目指し、各校の特色を生かした、さまざまな取り組みを進めています。その中で、先駆的な取り組みをしている3校を紹介します。
まずは、倉吉農業高等学校。豊かな自然に恵まれた絶好の環境で、ロボットや情報通信技術(ICT)を活用した「スマート農業」を学習しています。経験や勘に頼るだけではなく、データを蓄積し品質や収穫量の管理に活用。省力化や生産性、品質の向上などを実現する新しい農業を取り入れています。
次に日野高等学校では、高齢者との触れ合いやリハビリなどの介護手法として、テレビゲームを使った対戦型スポーツ(eスポーツ)を導入しています。生徒は「健康ゲーム指導士」の資格を取得。高齢化という地域の課題にも積極的に挑戦しています。
さらに倉吉東高等学校は、探究的に学び、より平和な世界を築くことに貢献する若者育成を目的とした国際的な教育プログラム(国際バカロレア)の認定校を目指しています。認定されれば山陰初となり、世界中の大学への入学資格が得られ、高校卒業後の進路の選択肢が広がります。
鳥取県ならではの新しい学びは、未来を担う人材の育成にもつながっていきます。
|