所在地 |
岩美郡岩美町田後・浦富 |
港湾管理者 |
鳥取県 |
港湾区域の面積 |
133ha |
港湾区域 |
岩美町大字浦富西松根島島頂(標高39メートル)を中心とする半径800メートルの円内の海面 |
本港の海岸形状はリアス式で大正5年頃にバス道路が開設されるまでは、周囲から孤立してその名も「田後浦」と呼ばれていた。田後港の前方には全国有数の漁場が控え、1590年頃には、石見国の漁民が毎年3月から10月頃まで当地に出稼ぎにきて漁をしていた記録が残っている。また年貢米を賀露港に廻送するなど、その歴史も古い。
最初の築港は1848年に御蔵米廻送船の係留のための、向島から東南東の方向に50mの捨石防波堤である。しかし、冬期の高波により年々少しずつ崩壊し、明治23年(1890)の大波によって殆ど壊れた。大正になり漁港改修計画がたてられたが、同7年(1918)に来襲した風水害により着工は延期されたものの、同15年に小漁港の指定を受け改修工事に着手された。昭和に入っても築造工事は続けられ第3防波堤、物揚場などが完成し、昭和24年(1949)に運輸省指定港湾になり同26年には避難港の指定を受けた。
その後、昭和44年までに、第4、第5、第6防波堤が直轄事業として整備された。昭和52年からは補助事業において第4防波堤の延伸、また漁船の大型化に伴う係留施設不足対策として松島背後に岸壁(-4.5m)の整備等を行ってきた。
本港は山陰海岸国立公園の中に位置しているため、海岸保全施設は景観に配慮した離岸堤(潜堤)の整備を行っています。
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