防災・危機管理情報


終了のお知らせ

 下記のとおりご案内していました企画展「アーカイブズの世界 ―公文書館の仕事と資料の修復―」は、無事終了しました。

開催のご案内

1.目的

 年金記録や薬害C型肝炎の資料など公文書管理の不備が、国民の生活や生命を脅かす大きな社会問題となっています。しかし、一方で、公文書館の果たす役割についての一般的な認知は決して高いとはいえません。

 そこで、記録資料の収集や保存、利用提供といった当館の業務内容をわかりやすく紹介するとともに、修復を終えた公文書・写真・図面などを初公開し、記録資料の重要性や収集・保存の重要性について紹介します。

 なお、同時開催として、「新発見!福岡製鉄場の山内(さんない)図面」と題して、このほど見つかった福岡製鉄場(伯耆町福岡)の測量図面と、同所を経営した近藤家(日野町根雨)が所蔵するたたら製鉄の関連資料を紹介します。

アーカイブズとは…

歴史的な意味を持つようになった公文書等の記録類(映像や写真なども含まれる)や、それらを保存する施設を指す言葉。

2.期間

平成20年6月12日(木)~7月31日(木)

ただし、7月21日(月)は休館です。

3.場所

鳥取県立公文書館 1階ロビー(展示コーナー)

4.主な展示資料

(1)「アーカイブズの世界 ―公文書館の仕事と資料の修復―」

  • 鳥取県誕生に関わる文書(明治4年文書)
  • 最も古い県の統計書(明治14年)
  • 修復を施した大型の漁場図(和紙彩色、初公開)
  • 修復を施した鳥取大震災関係の書類(初公開)
  • デジタル技術により現像、修復した古写真(初公開)

ほか約70点を展示。

(2)「新発見!福岡製鉄場の山内(さんない)図面」

  • 鳥取県日野郡福岡製鉄場略図(和紙彩色、53cm×46cm)
  • 福岡製鉄場<明治期>の全景(写真)
  • 福岡製鉄場<明治期>の模型(写真)

ほか約20点を展示。

5.見所 その1

 「震災関係綴 1」は、昭和18(1943)年9月10日に発生し、甚大な被害をもたらした鳥取大震災の復旧費などを詳細に知ることができる大変貴重な公文書です。汚水などによる損傷が激しかったのですが、当館で修復しました。修復は、裏打ちと呼ばれる技法によるもので、未修復の「震災関係綴 2」と修復の様子がよく分かるよう比較展示します。

「震災関係綴1」の写真(修復後)
「震災関係綴 1」(修復後)
「震災関係綴2」の写真(修復前)
「震災関係綴 2」(修復前)

6.見所 その2

 写真が発明され、普及する初期の段階では、ガラス乾版を使用していました。ガラスは壊れやすいため、当館に所蔵する貴重な写真ガラス乾版も、残念ながら破損しているものがあります。破損したガラス乾版の破片を集めて現像しても、破損の跡が写り綺麗に仕上げることはできませんでしたが、デジタル技術を使って綺麗に現像した写真を紹介します。

破損したガラス乾版の写真
破損したガラス乾版

7.その他

 この展示は、「中国・四国アーカイブズウイーク連携事業」として行っています。

  

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