鳥取市を中心とした各神社の祭礼において行なわれる獅子舞の獅子頭を、張り子面にした郷土玩具です。頭に黒の一本月、赤く彩色された面長の獅子面は伝説上の「麟麟」によく似ており、江戸時代から続くこの地方独特のものです。かっては木彫りでしたが、昭和初期に張り子のきりん獅子が初代によって創作され現在に至っています。
生産者/柳屋(現在休業中)
土鈴の歴史は大変古く、はるか縄文時代までさかのぼります。古来より、魔除けの力を持つといわれ、祭礼用に用いられてきたようです。現 在では、ふるさとの歴史や祭礼縁起など地域にちなんだ土鈴や、干支の土鈴などをひとつひとつ手作りで制作しています。土鈴のコレクターの方々にも幅広く人気があり、地域の情報発信にも役立っています。
生産者/因州若桜焼
〒680-0701八頭郡若桜町若桜1173-16 電話 0858-82-1217
県中部に伝わる土人形の歴史は古いものですが、人形作りに携わる人は時代の流れとともに絶えていきました。戦後、再興され、独創性豊かな土人形が今も私たちの目に触れることとなりました。
生産者/加藤廉兵衛 (閉店)
約二〇〇年前、木地師小椋佐兵衛が、挽物を製作したのが始まりです。その流れをくむ小椋家七代目により、従来の挽物に独創的なデザインと技術を加えて木彫人形十二支が製作されました。全休を挽物細工で作り、泥絵具で彩色したもので、素朴な中にも斬新な趣があります。
生産者/おぐら屋
〒681-0024 岩美郡岩美町岩井319 電話 0857-72-0520
旧暦三月三日、災厄を人形に託して川に流す行事として、流しびなの風習は古くから鳥取県の東部に伝わってきました。赤紙に胡粉で白い梅花の模様を散らし、金の烏帽子にはかまを着けた男びなと女びなが組み合わされて、さん俵やオシキにのせられたものが一般的です。鳥取県を代表する郷土玩具として広く愛されています。
生産者/流しびな保存会
生産者/信夫工芸店
〒680-0015 鳥取市上町116番地 電話0857-23-0506
天明年間(1778-81)に備後の国から行商に来た備後屋治兵衛が、倉吉の素朴でつつましやかな娘に惹かれ、これを人形にしたといわれています。桐の木型に和紙を張り重ね、張り子を型から抜き取り、胡粉で下地を塗り、泥絵具で彩色し、にかわでつや出をした張り子細工です。
生産者/はこた人形工房
〒682-0821 倉吉市魚町2529 電話090-1185-9732