桐の歴史は古く、天平の昔に雅楽面などの歌舞伎用器具に使われていました。家具の発達に伴い、鎌倉時代には鎧櫃・刀剣箱・富裕階層の高級調度品などに使われ、江戸時代に至って大衆に使われるようになりました。桐箱は、収納物を湿気から守り、軽い・狂いがない・燃えにくいなどの特性があるため、現在では、掛け軸箱・茶碗箱・茶道具入・扇風入・花瓶箱・色紙箱などが作られています。
生産者/大谷桐工
〒680-0471八頭郡八頭町船岡1827-1 電話 0858-72-0558
因幡・伯耆の国は杉・檜・松・栗・欅・栃・ブナ・槐など古くから各種の材料に恵まれた土地でした。これら豊かな材料を求めて昔から往来していた木地師や、城下町に住む武士達の日用調度品を作る御用職人が地道にその伝統技術を伝えてきました。昭和初期の民芸運動以来、時代に合った木工品が盛んに作られるようになり、今も各地にその気風が息づいています。
生産者/西村孝美
〒689-5137
日野郡日野町福長911
電話
0859-74-0714
生産者/鳥取民芸木工
〒682-0945
倉吉市黒見407-1
電話
0858-28-3037
暖かみや素朴さとともに、軽くて履きやすいという特徴を持った桐を素材に手作業で作られた下駄は、実際に履く実用的な物や、飾りに向く物までバラエティーに富んでいます。
生産者/盛田重美
〒680-0701
八頭郡若桜町若桜1215-30
電話 0858-82-0250
江戸時代より、平和を願い舞い継がれている麟麟獅子は、お祭りやお正月に、ところによっては結婚式でも舞われる因幡地方(鳥取県東部)に伝わる独特の伝統芸能です。この貴重な風習が後世に受け継がれるように、獅子頭の復元制作、修理を行い、ミニチュアの置物、壁掛けも製作しています。
生産者/中山工芸(閉業)
〒680-0941鳥取市湖山町北5-215
電話 0857-28-5852
欄間は寺社建築への採光を目的に、奈良時代から作られたものと考えられています。後に彫刻等の技巧を凝らした華麗なものが貴族階級の住宅に使われるようになり、江戸時代以降は一般住宅にも取り入れられるようになりました。美しい木目を利用して細やかな細工をほどこされた製品には時代の風格さえ漂い、銘木を適宜使用した優雅さが高い評価を受けてきました。
生産者/秋雪工房
〒680-0061
鳥取市立川町6-652
電話 0857-22-0482
生産者/山田彫刻店
〒680-0847
鳥取市天神町72
電話 0857-24-0135