防災・危機管理情報

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6.将来ビジョンの実現に向けた取組の方向性  V 「支え合う」お互いを認め、尊重して、支え合う
(4)「あんしん医療体制」構築と「健康づくり文化」の創造
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現状・課題

 病院勤務医の確保が困難となり、医師不足により診療科や病棟を休廃止する事態が発生しています。看護師も不足しており、今後の医療提供体制の不足が懸念されます。なお、市部においては、規模や診療機能が同等の病院が複数存在しています。

 中高年男性の4割がメタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満によって様々な病気が引き起こされやすくなった状態)の該当者・予備群であるなど、働き盛り世代を中心に健康づくりについての意識が低く、健康づくりへの取組を自分の問題として意識していない状況です。


取組の方向性等

  1. 急性期から回復期、在宅医療に至るまでの適切な医療サービスが切れ目無く受けられる、持続可能な医療提供体制を構築します。
  2. 医師養成に向けて鳥取大学等との連携を進めます。国策として、地域が必要としている医師、看護師等の確保を求めるほか、県としても、医師、看護師等を確保するための奨学金制度の充実や、医師確保に向けた専門研修医師支援制度の創設、高等教育を含めた看護教育の充実、更に新人看護師の早期離職防止・離職看護師の再就業支援体制の強化等により、地域で不足している医師や看護師を確保します。
  3. 二次医療圏(東部・中部・西部の各圏域)ごとに医療機関が機能を分担し、相互に連携します。軽症患者から重篤な患者まで対応できる救急医療体制の整備を推進します。近隣県と連携してドクターヘリ(医師がヘリコプターで患者の元へ向かうシステム)の導入を検討します。
  4. 治療や療養を必要とする方が通院困難な状態にあっても、在宅において必要な医療を受けられるよう、医師等が居宅等を訪問して看取りまで含めた医療を提供できる体制の整備を目指します。
  5. 全ての世代が健康に関心を持ち、「日常的な運動文化」「健康を支える食文化」「心と体の健やか文化」の3つの柱で県民運動に取り組み、社会全体で「健康づくり文化」を創造します。
  6. 健全な食習慣の定着、食に関する正しい知識の習得、食に関する感謝の心の涵養、豊かな食文化の継承等を通じ、県民一人ひとりの食を通して健やかに生きる力を育む「食育」を推進します。
  7. 生涯スポーツ等の健康づくりの地域への浸透、検診の受診の向上等を勧め、男性の平均寿命の全国順位を女性と同様、上位10位まで引き上げます。
  8. 特定健康診査、特定保健指導の充実等により、メタボリックシンドロームの改善及び糖尿病等の生活習慣病の発生予防を推進します。
  9. どこでも一定レベルのがん医療が受けられる体制の整備など、がん対策を総合的に推進します。
  10. 健康危機の脅威から県民を守るため、健康危害の早期発見、原因究明、被害の拡大防止等を一元的に対応する拠点・機能の整備を検討します。
  11. 学校を含め、県内の主要な公共施設にAED(自動体外式除細動器)を設置します。

主な目標指標

項目 現状 目標

医師数

1,031人(平成18年末) 1,130人(平成30年末)

看護職員数

4,794人(平成18年末) 5,250人(平成30年末)
メタボリックシンドロームの該当者及び予備群数 平成20年度に比較し25%減 (平成30年度)
  

県内の医師数と看護職員数

県内の医師数と看護職員数

県民の死因

県民の死因割合グラフ

40~70歳の健診結果(鳥取県)

40~70歳の健診結果グラフ
  
※各年度予算をクリックすると、将来ビジョンに関連する主な予算が表示されます。

平成24年度予算

平成23年度予算

平成22年度予算

平成21年度予算

  

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