2020年10月26日
10月25日(日)、倉吉交流プラザで、新鳥取県史連続講座「倉吉の民具から暮らしと技術を知る」を開催しました。
本講座は『新鳥取県史』の内容を専門家がわかりやすく解説するもので、本年度は民俗分野をテーマに、倉吉市立図書館・倉吉博物館と連携して、計3回の講座を予定しています。
初回は鳥取県文化財保護審議会委員の山本志乃先生に「倉吉を歩いた行商―泊の「カンカン部隊」が残したモノ―」と題して、鉄道を利用し、倉吉で魚を売り歩いた人々の実態や当時の社会の中で果たした役割等についてお話いただきました。
次回は12月20日(日)に「倉吉絣・弓浜絣の関係資料」をテーマとする講座を実施する予定です。
第1回講座の様子
公文書館 2020/10/26
in 県史編さん室,講座などのイベント
2020年3月4日
令和2年1月14日(火)、令和元年度 第2回 考古部会を開催しました。今回の新鳥取県史編さん事業で最後となる考古部会では、現在作成中の『考古2 古墳時代』の内容について検討するとともに、来年度以降の取り組みについて議論しました。
また、委員の皆様から、平成21年度に原始古代部会から改組して始まった考古部会の総括として、貴重な御意見や御感想などをいただきました。
本務でお忙しい中、長年にわたり携わっていただいた委員の皆様に、改めてお礼申し上げます。
考古部会の様子
公文書館 2020/03/04
in 会議など,県史編さん室
2020年2月14日
令和2年2月11日、公文書館会議室にて令和元年度 第2回 現代部会を開催しました。事務局から、本年度刊行予定の『新鳥取県史資料編 現代2』の編さん状況の報告があったあと、次年度事業について協議しました。特に、県史を活用した学校教育への支援策と、オーラルヒストリーの実施方法、県史ブックレット「鳥取県の鉄道」(仮)について幅広く意見交換しました。
最後に、本年度で県史編さん事業が終了するにあたり、各委員が現代部会の成果と課題を述べました。
小山富見男部会長からは、県史事業は刊行完了をもって一区切りするが永続的なものであってほしい、手記募集・聞き取り・GHQ占領期の鳥取を学ぶ会などの活動を通じて県民参加型で歴史を掘り起こす事業ができたことが成果との発言がありました。
公文書館 2020/02/14
in 会議など,県史編さん室
2019年10月2日
9月12日(とっとり県民の日)に島根大学法文学部歴史学専修演習の4名の皆さんが来館され、研究テーマである昭和27年4月鳥取大火の救援活動について調査されました。
当日は、鳥取大火と占領期の鳥取に関する概要紹介のほかに、鳥取市の上田勝俊さんに大火時に米軍在日兵站司令部から配給されたレーション(戦闘糧食)の箱と匙(さじ)などを持参していただき、用途などを詳しく紹介していただきました。
(写真1)米軍兵站司令部からの救援物資(レーション:戦闘糧食)と上田勝俊さん
(写真2)上田さんのお姉さんはこの箱の天面を画板代わりに使用していたという。
(写真3)配給時に入っていた缶切りとスプーン
(写真4)上田さんの記憶に基づくレーション内容物のスケッチ
公文書館 2019/10/02
in 県史編さん室,調査
2019年8月30日
8月23日(金)に令和元年度 第1回 新鳥取県史編さん委員会を開催しました。
会議には7名の委員が参加し、事業の実施状況や刊行物の販売状況について報告した後、今後の取り組みと来年度事業について協議しました。
会議の様子
公文書館 2019/08/30
in 会議など,県史編さん室
2019年8月21日
令和元年8月9日当館会議室で、令和元年度 第1回 現代部会を開催しました。事務局から、本年度刊行予定の「鳥取県史 資料編 現代2」編さん状況の報告があり、今後のスケジュールと県史収集資料の活用方策について協議をしました。
特に、災害アーカイブズの対象分野と県史ブックレットのテーマについて幅広く意見交換しました。また、「オリンピック東京大会鳥取県聖火リレー」(当館所蔵、1964年)を閲覧しました。
(写真2)「オリンピック東京大会鳥取県聖火リレー」表紙
(写真3)鳥取県聖火リレー・コース・日程・人員・距離
公文書館 2019/08/21
in 会議など,県史編さん室
2019年7月9日
現代部会では7月6日(土)、今年度刊行予定の『現代2 経済・社会・文化』に掲載する資料の調査を行いました。前回に続いて鳥取駅高架化・文化財保護関係資料と、畜産・工場誘致の関係資料を調査しました。
(写真1)熱心に調査を行う現代部会委員
(写真2)都市計画課作成の鳥取駅高架化総合調査報告概要書の表紙。
ワープロが普及する前の行政刊行物の文字はレタリングに凝っているものが多く、
これなどパッと見では昭和42年「9月」とは読み取れないほど。(西村芳将)
公文書館 2019/07/09
in 県史編さん室,調査
2019年7月8日
7月5日(金)、公文書館会議室において、第1回鳥取県災害アーカイブズ検討会議を開催しました。会議では東京大学史料編纂所の榎原雅治教授が座長に選任され、井上総務部長のあいさつのあと、今年度から始まる「鳥取県災害アーカイブズ事業」の具体的内容や、災害データベース作成の基本方針、今後の調査の進め方等について協議しました。
会議の後は研究会を開催し、榎原教授に「地震史料研究の現状と東京大学の取組―鳥取県との連携に向けて―」と題して報告をいただきました。
この事業では、新鳥取県史編さん事業で収集した歴史資料等をもとに、これまでに鳥取県内で発生したさまざまな災害データを広範に調査収集し、それをわかりやすく整理したデータベースを構築・公開して県民の活用に供するとともに、鳥取県の災害に関する研究成果をシンポジウム等を通じて紹介していきたいと思います。どうぞご期待下さい!
なお、検討会議のメンバーは以下のとおりです。
|
所属・役職 |
榎原 雅治 |
東京大学史料編纂所教授(座長) |
西山 昭仁 |
東京大学地震研究所助教 |
香川 敬生 |
鳥取大学工学部教授 |
丸山 和彦 |
鳥取地方気象台次長 |
小山富見男 |
鳥取地域史研究会会長 |
来見田博基 |
鳥取県立博物館主任学芸員 |
佐藤 紘一 |
鳥取県立図書館学芸員 |
(写真1)第1回鳥取県災害アーカイブズ検討会議の様子
(写真2)検討会議のメンバー。左から丸山氏、香川氏、榎原氏、西山氏
(写真3)検討会議のメンバー。前列左から佐藤氏、来見田氏、小山氏
(写真4)研究会の様子。
東京大学史料編纂所の榎原先生に御報告いただきました。
公文書館 2019/07/08
in 会議など,県史編さん室
2019年6月24日
県史編さん室では、6月16日(日)に鳥取県立博物館講堂において、標記の講演会を開催しました。これは「新鳥取県史資料編 近世6 因府歴年大雑集」と「鳥取県史ブックレット20 因府歴年大雑集を読む」の刊行を記念して、江戸時代の編纂物である「因府歴年大雑集」と編者の岡島正義について深く学んでいただこうと企画したもので、当日は65名の参加者がありました。
新鳥取県史編さん委員長の池内敏氏が「岡島正義と因府歴年大雑集」のテーマで基調講演を行い、次に近世部会委員5名が、ブックレットの内容をもとに「因府歴年大雑集」の面白さについてわかりやすく紹介しました。
当日は会場で「因府歴年大雑集」の原本展示も行い、多くの方が熱心に見入っていました。
(写真1)「岡島正義と因府歴年大雑集」と題して池内敏新鳥取県史編さん委員長に講演していただきました。
(写真2)「因府歴年大雑集」の具体的な内容について近世部会委員に解説していただきました。
(写真3)会場の様子。65名の県民の方々に御参加いただきました。
公文書館 2019/06/24
in 県史編さん室,講座などのイベント
2019年6月17日
県史編さん室では、GHQ鳥取軍政部活動報告の解読を通して戦後の歴史を学ぶ会の月例会を6月15日に開催しました。
今回挑戦したのは、1948(昭和23)年3月の添付資料(ANNEX)E-1民間教育活動(Civil Education Activities)と、E-2民間情報活動(Civil Information Activities)でした。
主な話題は、新制高等学校の設立、法学者田辺繁子氏と中国地方軍政部情報教育担当将校グロス女史による婦人問題講演会、教育映画の巡回などでした。
軍政部と県社会教育課が合同で行った巡回講座では、「闇市が我々の主な食糧調達源となっている現状で、どうすれば闇市で買うことを拒めるのか」と、食糧政策の問題点を鋭くつく発言が来場者から投げかけられていました。
次回は7月13日(土)です(参加希望の方には英文をお送りしますので、ご連絡ください)。
(写真1)例会では、分担して英文を読み、澤田晶子委員(翻訳担当)が解説し、
当時の新聞記事を眺めて、公文書館所蔵の関係資料を見ます。
(写真2)投影した「昭和23年度社会教育事業計画 鳥取県」
(八東村役場『昭和23年・昭和24年 社会関係綴』、
八東町旧村役場文書、鳥取県立公文書館所蔵:整理番号1836)。
公文書館 2019/06/17
in 県史編さん室,講座などのイベント