倉吉絣の起源は、江戸時代末期といわれています。江戸時代の倉吉地方の特産品は、鉄と木綿であり、それらを求めて全国の商人が往来し、先進的文化の交流が行なわれたことで稲扱千刃の絵絣が生まれたようです。美術的でしかも精巧といわれる柄を持っ絵絣が特徴で、麻の葉、亀甲、山水、松鶴などの優れた模様があります。
生産者/倉吉絣保存会
〒682-0826 倉吉市東仲町2606(ふるさと工芸館内) 電話 0858-23-2255
倉吉絣を手ほどきに織りを始めた吉田祐氏が、倉吉に伝わる「風通(ふうつう)織・そしき織の伝書」を解読し、多綜絖による織物を試みました。さらに沖縄をはじめ海外の織物を実地に見て、研究する中から編み出した技法をもとに作品を製作しています。
生産者/吉田たすく手織工房
〒682-0864 倉吉市鍛冶町1-2806 電話 0858-22-22-2989
筒書きは、渋紙の筒にモチ粉などで作った染めを防ぐのりを入れ、筒の先からのりを押し出して布に模様の輪郭を描く技法です。筒書き染めで作る製品の中で、注文の最も多いのが大漁旗です。大漁旗は新造船の船主へ贈ったりするもので、境港や隠岐島などの漁業関係者の需要に応じています。
生産者/松田染物店
〒683-0062 米子市紺屋町47 電話
0859-22-3358
絹や木綿等の天然繊維に伝統技法や現代技法を用い、花鳥風月や心に触れるあらゆるものをモチーフにして、着物から小物まで制作しています。「色を染めて、布を染めて、心を染めて」をキャッチフレ-ズに伝統美だけでなく、現代美をも表現できる染色を目指しています。
生産者/手描染アトリエカワハラ
〒689-4108 西伯郡伯耆町金屋谷 1692-19 電話0859-52-3502