戦前、満州の治安対策と国内農村の復興をめざして呼びかけられた満州農業移民。鳥取県からは開拓団1,339名、青少年義勇軍2,287名が、大陸での農業経営を夢みて海を渡り、その多くが敗戦後の難民生活を余儀なくされました。
本書は、満蒙開拓参加者への聞き取りや中国東北地方の現地調査等を通じて、鳥取県の移民政策の展開過程と開拓団・義勇軍の入植の実態を明らかにしたものです。
刊行 平成23年2月
頒布価格 500円
体裁 A5版 113ページ
著者 小山 富見男
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委託販売窓口
- 鳥取県立博物館(鳥取市東町2丁目124)
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※県外の方、そのほか窓口で直接購入することが困難な方については、配送による頒布もお受けします。詳しくは、「刊行物の購入と発送のご案内」のページをご覧ください。
目次
はじめに
第1章 満州移民政策の展開と鳥取県
満州事変以前の移民/満州事変以後の移民(武装移民・試験移民)/「農山漁村経済更生運動」と満州移民の結合/「分村・分郷」による大量移民計画/満蒙開拓青少年義勇軍による移民
コラム:鳥取県人の移住史
第2章 鳥取県の満蒙開拓団
鳥取県送出の満蒙開拓団/満蒙開拓団の送出過程~第6次「龍爪」開拓団の場合~/開拓団の渡満と生活~第10次「徳勝鳥取」開拓団員からの聞き書き~/子から孫へ満蒙開拓を語り継ぐ「大陸花嫁」
第3章 鳥取県の満蒙開拓青少年義勇軍
鳥取県送出の満蒙開拓青少年義勇軍/鳥取県の教育と満蒙開拓/義勇軍送出率日本一の理由
第4章 敗戦と逃避行、難民生活、そして引き揚げ
ソ連の侵攻と逃避行/開拓団の逃避行と引き揚げ~第10次「徳勝鳥取」開拓団の場合~/義勇軍開拓団の応召・シベリア抑留~第3次義勇軍の場合~
コラム:沖縄の「越来」開拓団と鳥取の第4次義勇軍
第5章 戦後のあゆみ
引き揚げ後のようす/送り出した教師の反省/拓魂祭と拓友会/『中国農民の証言』と鳥取の開拓団
コラム:香取開拓団
おわりに
参考文献/写真提供者/あとがき
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