1.自治医科大学から貸与される資金
(1)修学資金貸与制度
修学資金貸与制度とは、「自治医科大学医学部修学資金貸与規定」に基づき、入学者全員に必ず学生納付金相当額及び入学時学業準備金を貸与するもので、そのために、入学手続きの際、「修学資金貸与契約書」を提出し、自治医科大学との貸与契約を締結することになります。この制度により、入学時に入学金・授業料等の準備は不要となります。
この修学資金は、自治医科大学を卒業後、直ちに、知事が指定する公立病院等に医師として勤務し、その勤務期間が修学資金の貸与を受けた期間の1.5倍に相当する期間に達した場合は返還が免除されます。
(修学資金の内訳)
学生納付金 |
入学(1年次) |
2~6年次(各学年) |
合計(6年間) |
入学金 |
100万円 |
― |
100万円 |
授業料 |
180万円 |
180万円 |
1,080万円 |
実験実習費 |
50万円 |
50万円 |
300万円 |
施設設備費 |
130万円 |
130万円 |
780万円 |
小計 |
460万円 |
360万円 |
2,260万円 |
入学時学業準備費 |
40万円 |
― |
40万円 |
合計 |
500万円 |
360万円 |
2,300万円 |
(2)奨学資金貸与制度(任意)
奨学資金は、自治医科大学が生活費の一部を貸付することにより経済的な面から就学を支援していくものであり、申請に基づき、月額5万円までは無条件で、さらに家庭の経済状態や学業成績などを勘案した選考により最高月額15万円まで貸与される制度です。
なお、奨学資金は卒業後9年以内に割賦の方法により自治医科大学へ返還していただきます。
2.鳥取県から貸与される奨学金(任意)※R5年度新規
令和5年度から、鳥取県医師養成確保奨学金(一般貸付枠)に、自治医科大学入学者への貸付枠を新設しました。
この奨学金は、自治医科大学卒業後、知事が指定する公立病院等に医師として勤務し、その勤務期間が奨学金の貸与を受けた期間の1.5倍に相当する期間(最大6年)に達した場合に返還が免除されます。
※貸与を受けるには、鳥取県へ貸付申請書を提出していただく必要があります。貸与額、返還免除条件、申請方法等の詳細は、鳥取県医師養成確保奨学金(一般貸付枠)のページをご確認ください。
※自治医科大学の修学資金貸与制度、奨学資金貸与制度との併給が可能です。
卒業後は、医師として県職員に採用されます。正規職員として採用され、県の規定による給料、期末・勤勉手当(一時金)が保証されます。
•派遣先病院・診療所(令和5年度実績)
(東部地区)鳥取市佐治町診療所、鳥取市立病院、岩美病院、智頭病院、県立中央病院
(中部地区)なし
(西部地区)大山町名和診療所、西伯病院、日南病院、日野病院、鳥取県済生会境港総合病院
•想定される勤務例
卒業後 |
勤務内容等 |
国家試験合格 |
4月1日に県職員採用 |
1年目 |
臨床研修(県立病院)
|
2年目 |
3年目 |
後期研修1 |
4年目 |
派遣先で診療(市町立病院等) |
5年目 |
6年目 |
後期研修2 |
7年目 |
派遣先で診療
(市町立病院・診療所等) |
8年目 |
9年目 |
10年目~ |
継続勤務、または退職 |
※鳥取大学医学部附属病院の専門研修プログラム(内科専門医・総合診療専門医)又は鳥取県立中央病院の専門研修プログラム(内科専門医)に参加すれば、概ね医師6年目には専門医資格の取得が可能です。