2012年12月21日
平成24年12月21日、余井(よい)古墳鉄器実測の最終日を迎えました。協力いただいた渡瀬調査員とは今日でお別れとなります…。「こんなにたくさん実測することは大学ではないので、とても大変で、とても勉強になった一週間でした。」とのことです。
一週間、若い研究者の成長を手助けした湯村専門員は、「よかったら、来年も県史編さん室に勉強に来い!」と声をかけておられました。そしてそんな二人を岡村県史編さん室長があたたかく見守ります。
(写真1)絶対、実測を全部おわらせる!とがんばる渡瀬調査員
(写真2)渡瀬調査員(左)と声をかける湯村専門員(右)
そして二人を見守る岡村室長(奥)
県史編さん室
公文書館 2012/12/21
in 県史編さん室,調査
2012年12月18日
平成24年12月17日から余井(よい)古墳の鉄器実測が始まりました。
今回の実測にはなんと岡山大学院生・渡瀨健太氏に協力いただいております。17日は鎌(かま)、18日は鏃(やじり)のトレース図を作成されるそうです。「17日から21日までの一週間、精一杯がんばります!」とのことです。
湯村専門員は、渡瀬調査員の真剣に取り組む様子に全国をまわって遺物の実測をしていた頃の自分を思い出したそうです。一週間だけの新メンバー加入に、県史編さん室一同大喜びです。
(写真1)トレース図作成中の渡瀬調査員(横から)
(写真2)実測中の渡瀬調査員(正面から)
県史編さん室
公文書館 2012/12/18
in 県史編さん室,考古
2012年12月18日
6回目の境港市史編さん室資料調査を12月13日に行いました。9月から始まったこの調査もなんと今回が(一応)最後です。
この日は3か月ぶりに石田委員が参加してくださいました。今回、石田委員の興味をひいたのは、戦後すぐの婦人会メンバー募集のチラシです。戦時中は一般市民に戦時体制を徹底させたり、戦争協力を呼びかけるのに利用された婦人会ですが、「戦後は民主主義の徹底に利用されているんだなあ。国の発想は変わってないんだなあ」との感想をお持ちでした。これから戦中戦後でメンバーは変わったのか、調べてみたいそうです。
前回に引き続きお忙しい中、時間をつくって岸本委員が参加してくださいました。岸本委員は、『戦時中の映画上映会のお知らせ』という文書が興味深かったそうです。「戦時中の映画は、他の時代には見られないようなものばかりです。もちろん戦争協力の呼びかけが目的の映画ですが、独特の魅力があるようです。やみつきになる人もいて、戦時中の映画に特化したデーターベースもあるくらいです」とのことでした。
最後の調査には西村委員も参加してくださいました。西村委員は戦時中の県と市町村の担当者の事務連絡つづりがおもしろかったそうです。兵事事務でどんなことが行われていたのか、具体的にわかる良い資料だそうです。
(写真1)本務は県立博物館学芸員の石田委員
(写真2)2回連続で参加してくださった岸本委員
(写真3)最後の調査に駆けつけてくださった西村委員
県史編さん室
公文書館 2012/12/18
in 県史編さん室,調査
2012年12月17日
公文書を初めとする大量の紙資料を保存する当館ですが、これらの資料には紙の破れや汚れ、酸性化による劣化など、様々な問題があります。劣化の著しいものを専門業者に委託して補修を行ってきましたが、簡易なものについては、職員で補修するように準備を進めてきました。
技術の習得のために、資料修復家・秦博志(はたひろし)さんの工房(南部町阿賀)で、資料修復の技術について学びました(2012年7月2日付ブログ参照)。作業用の道具も入手し、このほど作業を開始しました。
撮影した当日(12月14日)は、秦さんにご来館頂き、再度ご指導をいただきました。今後は、専門業者に委託する修復と職員による簡易修復によって、当館が所蔵する大切な資料を後世に伝えていきたいと思います。
(写真1)破れ等のある紙資料を和紙で繕い、欠損部の「補紙」を行います
(写真2)利用した専用糊を乾かすために、最後にアイロンを当てます
公文書担当
公文書館 2012/12/17
in 県史編さん室,公文書担当
2012年11月28日
知事部局で現用利用されている公文書の簿冊名一覧である「平成24年度簿冊管理簿」(鳥取県公文書等の管理に関する条例第7条)を当館閲覧室にも排架しました。
平成24年度簿冊管理簿
公文書担当
公文書館 2012/11/28
in 公文書担当
2012年11月28日
平成24年11月27日、日南町が保管する近世文書の撮影を行いました。史料が保管されている日南町郷土資料館です。廃校となった石見西小学校の建物が利用されています。
(写真1)文書が保管される日南町郷土資料館
今回撮影した史料の一部、嘉永3(1850)年の「日野郡神戸三ヶ村宗門御改帳」(写真2)です。神戸(かど)三ヶ村とは神戸村、飛時原(ひじはら)村、中野村で、現在の日南町神福地域です。宗門改帳とは、江戸時代にキリシタン統制の目的で作成された帳簿で、家ごとに檀那寺名、名前、年齢、続柄等が記されており、現在の戸籍のような性格を持っています。今回、調査に協力いただいた日南町教育委員会様に御礼申し上げます。
(写真2)日野郡神戸三ヶ村宗門御改帳
県史編さん室
公文書館 2012/11/28
in 県史編さん室,調査
2012年11月27日
平成24年10月20日(火)、 新鳥取県史編さん専門部会(民俗)は、倉吉博物館、横浜市歴史博物館と共同で鍛冶屋の神様である金屋子神(かなやこかみ)を調査しました。 調査したのは、かつて倉吉市鍛冶町で千歯扱きの鍛冶屋を営んでいた山崎家です。
金屋子神は、中国地方を中心に鍛冶屋で祀られる神様で、女性の神様とするところが多いですが、男性とする場合もあります。この金屋子神は山崎家が千歯鍛冶をしていた当時から、屋敷に祀られているそうです。幕末に倉吉地方で活躍した仏師作と思われますが、彩色も美しく、大切に祀られてきたことがわかります。また山崎家には、千歯扱き行商が営業のためにサンプルとして持ち歩いたという、千歯扱きのミニチュアも所蔵されています。倉吉の千歯扱きは行商によって全国に広がっていったとされますが、その様子を示す資料は乏しく、大変貴重な資料です。
この金屋子神と行商用ミニチュア千歯扱きは、来年1月26日から3月24日まで横浜市歴史博物館で千歯扱きに関する企画展で展示され、一般公開される予定です。関心がある方は、少し遠いですが横浜観光に合わせて御覧いただければと思います。今回御協力いただいた、山崎様に御礼申し上げます。
(写真1)金屋子神について聞き取り調査をする横浜市歴史博物館の刈田学芸員
(写真2)山崎家の金屋子神像。白狐に女神の金屋子神が乗っています
(写真3)手のひらサイズの行商用ミニチュア千歯扱き
県史編さん室
公文書館 2012/11/27
in 県史編さん室,調査
2012年11月22日
三朝町古文書を読む会の皆さんが来館されました。
今月の1点として展示中の「東伯郡の合併による倉吉市市制施行関係綴」の内容に興味を示されました。三朝町の地元からも北海道への移住者があったとの声があがっていました。
(写真1)「東伯郡の合併による倉吉市市制施行関係綴」を見る様子
(写真2)北海道移住者の展示を見る様子
公文書担当
公文書館 2012/11/22
in 館見学,公文書担当
2012年11月22日
平成24年11月12日、鳥取市中ノ郷地区公民館の皆さんが来館されました。鳥取県の県域の移り変わりを興味深く聞いておられました。
(写真1)説明を聞く鳥取市中ノ郷地区公民館の皆さんの様子
(写真2)子供たちも熱心に話を聞いています
公文書担当
公文書館 2012/11/22
in 館見学,公文書担当
2012年11月15日
平成24年度の第2回新鳥取県史編さん委員会を11月15日(木)に開催しました。(参考:平成24年度新鳥取県史編さん委員会名簿) 。委員会では、平成24年度事業の進捗状況の報告に続き、平成25年度事業案やブックレット刊行計画について協議が行われました。
今回は近世部会長の池内委員が欠席のため、副部会の谷口委員に出席いただきました。
(写真1)開会の挨拶をする足田館長
(写真2)錦織委員長
(写真3)坂田副委員長
(写真4)岸本委員
(写真5)谷口委員
(写真5)髙田委員
(写真5)小山委員
(写真5)山本委員
(写真5)野川委員
(写真6)編さん委員会の協議の様子
県史編さん室
公文書館 2012/11/15
in 会議など,県史編さん室