2019年8月30日
8月23日(金)に令和元年度 第1回 新鳥取県史編さん委員会を開催しました。
会議には7名の委員が参加し、事業の実施状況や刊行物の販売状況について報告した後、今後の取り組みと来年度事業について協議しました。
会議の様子
公文書館 2019/08/30
in 会議など,県史編さん室
2019年8月21日
令和元年8月9日当館会議室で、令和元年度 第1回 現代部会を開催しました。事務局から、本年度刊行予定の「鳥取県史 資料編 現代2」編さん状況の報告があり、今後のスケジュールと県史収集資料の活用方策について協議をしました。
特に、災害アーカイブズの対象分野と県史ブックレットのテーマについて幅広く意見交換しました。また、「オリンピック東京大会鳥取県聖火リレー」(当館所蔵、1964年)を閲覧しました。
(写真2)「オリンピック東京大会鳥取県聖火リレー」表紙
(写真3)鳥取県聖火リレー・コース・日程・人員・距離
公文書館 2019/08/21
in 会議など,県史編さん室
2019年7月9日
現代部会では7月6日(土)、今年度刊行予定の『現代2 経済・社会・文化』に掲載する資料の調査を行いました。前回に続いて鳥取駅高架化・文化財保護関係資料と、畜産・工場誘致の関係資料を調査しました。
(写真1)熱心に調査を行う現代部会委員
(写真2)都市計画課作成の鳥取駅高架化総合調査報告概要書の表紙。
ワープロが普及する前の行政刊行物の文字はレタリングに凝っているものが多く、
これなどパッと見では昭和42年「9月」とは読み取れないほど。(西村芳将)
公文書館 2019/07/09
in 県史編さん室,調査
2019年7月8日
7月5日(金)、公文書館会議室において、第1回鳥取県災害アーカイブズ検討会議を開催しました。会議では東京大学史料編纂所の榎原雅治教授が座長に選任され、井上総務部長のあいさつのあと、今年度から始まる「鳥取県災害アーカイブズ事業」の具体的内容や、災害データベース作成の基本方針、今後の調査の進め方等について協議しました。
会議の後は研究会を開催し、榎原教授に「地震史料研究の現状と東京大学の取組―鳥取県との連携に向けて―」と題して報告をいただきました。
この事業では、新鳥取県史編さん事業で収集した歴史資料等をもとに、これまでに鳥取県内で発生したさまざまな災害データを広範に調査収集し、それをわかりやすく整理したデータベースを構築・公開して県民の活用に供するとともに、鳥取県の災害に関する研究成果をシンポジウム等を通じて紹介していきたいと思います。どうぞご期待下さい!
なお、検討会議のメンバーは以下のとおりです。
|
所属・役職 |
榎原 雅治 |
東京大学史料編纂所教授(座長) |
西山 昭仁 |
東京大学地震研究所助教 |
香川 敬生 |
鳥取大学工学部教授 |
丸山 和彦 |
鳥取地方気象台次長 |
小山富見男 |
鳥取地域史研究会会長 |
来見田博基 |
鳥取県立博物館主任学芸員 |
佐藤 紘一 |
鳥取県立図書館学芸員 |
(写真1)第1回鳥取県災害アーカイブズ検討会議の様子
(写真2)検討会議のメンバー。左から丸山氏、香川氏、榎原氏、西山氏
(写真3)検討会議のメンバー。前列左から佐藤氏、来見田氏、小山氏
(写真4)研究会の様子。
東京大学史料編纂所の榎原先生に御報告いただきました。
公文書館 2019/07/08
in 会議など,県史編さん室
2019年6月24日
県史編さん室では、6月16日(日)に鳥取県立博物館講堂において、標記の講演会を開催しました。これは「新鳥取県史資料編 近世6 因府歴年大雑集」と「鳥取県史ブックレット20 因府歴年大雑集を読む」の刊行を記念して、江戸時代の編纂物である「因府歴年大雑集」と編者の岡島正義について深く学んでいただこうと企画したもので、当日は65名の参加者がありました。
新鳥取県史編さん委員長の池内敏氏が「岡島正義と因府歴年大雑集」のテーマで基調講演を行い、次に近世部会委員5名が、ブックレットの内容をもとに「因府歴年大雑集」の面白さについてわかりやすく紹介しました。
当日は会場で「因府歴年大雑集」の原本展示も行い、多くの方が熱心に見入っていました。
(写真1)「岡島正義と因府歴年大雑集」と題して池内敏新鳥取県史編さん委員長に講演していただきました。
(写真2)「因府歴年大雑集」の具体的な内容について近世部会委員に解説していただきました。
(写真3)会場の様子。65名の県民の方々に御参加いただきました。
公文書館 2019/06/24
in 県史編さん室,講座などのイベント
2019年6月17日
県史編さん室では、GHQ鳥取軍政部活動報告の解読を通して戦後の歴史を学ぶ会の月例会を6月15日に開催しました。
今回挑戦したのは、1948(昭和23)年3月の添付資料(ANNEX)E-1民間教育活動(Civil Education Activities)と、E-2民間情報活動(Civil Information Activities)でした。
主な話題は、新制高等学校の設立、法学者田辺繁子氏と中国地方軍政部情報教育担当将校グロス女史による婦人問題講演会、教育映画の巡回などでした。
軍政部と県社会教育課が合同で行った巡回講座では、「闇市が我々の主な食糧調達源となっている現状で、どうすれば闇市で買うことを拒めるのか」と、食糧政策の問題点を鋭くつく発言が来場者から投げかけられていました。
次回は7月13日(土)です(参加希望の方には英文をお送りしますので、ご連絡ください)。
(写真1)例会では、分担して英文を読み、澤田晶子委員(翻訳担当)が解説し、
当時の新聞記事を眺めて、公文書館所蔵の関係資料を見ます。
(写真2)投影した「昭和23年度社会教育事業計画 鳥取県」
(八東村役場『昭和23年・昭和24年 社会関係綴』、
八東町旧村役場文書、鳥取県立公文書館所蔵:整理番号1836)。
公文書館 2019/06/17
in 県史編さん室,講座などのイベント
2019年6月13日
6月9日(日)、鳥取県立博物館にて「高校生のための古文書ワークショップ」を開催しました。県内の高校生5名が参加し、中世・近世の古文書の原本に触れて、その扱い方を学んだり、くずし字の解読や展示用キャプション作りに挑戦しました。
全員がくずし字を読むのは初めてでしたが、グループで相談したり、辞書を使ったりして粘り強く解読に取り組み、最後はどのグループも質の高いキャプションを製作していました。この経験を今後の学習や進路選択に活かしてくれることを期待しています。
(写真1)県史編さん室職員から古文書を扱う上での留意点を聞いています。
(写真2)緊張しながら、慎重な手つきで原文書を扱っています。
(写真3)中世文書の解読に挑戦。難読文字を相談しながら解読しています。
(写真4)こちらは近世文書を解読。くずし字用の辞書も使いこなしています。
(写真5)展示用キャプションを作成。
話し合いながら、古文書の内容を200字に要約しました。
(写真6)キャプションを作成している様子。
できあがった原稿は自分たちでPCに打ち込み、パネルに貼り付けていきます。
(写真7)キャプションの内容をグループごとに発表
(写真8)完成したキャプション(中世グループ)
(写真9)完成したキャプション(近世グループ)
公文書館 2019/06/13
in 県史編さん室,講座などのイベント
2019年6月10日
現代部会では、6月2日(日)今年度刊行予定の『現代2 経済・社会・文化』に掲載する資料の調査を行いました。
昭和20年代の広報と衛生関係簿冊のなかに、GHQ民間情報教育局の巡回映画の案内や、飲食店の衛生検査結果表示用の印刷物がありました。今回の調査で扱った資料の一部は、現代2に収録します。
(写真2)GHQ民間情報教育局の巡回映画上映の際の注意書き。
映画を「最も効果的に利用するため、主催者への示唆」である。
(写真3)飲食店の衛生検査の結果を表示したビラ。
店頭か店内に掲示されたものと思われる。
日本語と英語で、書体を微妙に変えて記載されている。
(写真4)赤痢の感染予防を訴えるビラ。「起せ、赤痢の国民運動」「清潔で健康な文化日本を建設」
公文書館 2019/06/10
in 県史編さん室,調査
2019年5月29日
鳥取市歴史博物館主催の「おうちだにアカデミー」で、県史編さん室の2名が鳥取市歴史博物館(やまびこ館)地下フリースペースにて講演をおこないました。鳥取地方に関する考古と現代の最新の成果を報告しました。
「鳥取平野の古墳」(4月27日)は参加者23名、「進駐軍は鳥取でなにをしていたか」(5月25日)は参加者30名でした。
(写真1)「鳥取平野の古墳」(4月27日)
講師:東方仁史(公文書館県史編さん室)の講演の様子
(写真2)「進駐軍は鳥取でなにをしていたか」(5月25日)
講師:西村芳将(公文書館県史編さん室)の講演の様子
公文書館 2019/05/29
in 県史編さん室,講座などのイベント
2019年3月13日
平成30年3月9日(土)、鳥取市歴史博物館で占領期の鳥取を学ぶ会の平成30年度活動報告会を行い、51人の方が参加されました。
長志珠絵教授の基調講演では、戦後の占領期研究が進まなかった背景に史料の公開の遅れがあること、占領期研究のなかでも国政や憲法の成立など国家的テーマの研究が先行し、地域へのまなざしが後手に回ってきたこと。船岡村奉安殿の移転問題をきっかけに鳥取県への関心が深まりこの会に参加したこと、鳥取県の取組は、新聞などの地域資料・英文資料・インタビューの3つの要素をもつ他の先例となりうる事業だとの評価をいただきました。
(写真1)木谷・鳥取市歴史博物館館長のあいさつ
(写真2)長教授の基調講演「占領期の地域史資料とGHQ文書」
つづく、西村報告は30年度解読の進捗状況とトピック、チラシに用いた地図・写真の説明を行いました。
小山報告は主に公文書館が所蔵する学校資料(学校日誌)を用いて軍国主義教育から民主教育に転換が図られた占領改革の学校現場の動きを豊富な事例をもとに紹介しました。
澤田報告は、鳥取軍政部教育情報担当将校のJames. K .アリマ中尉の特定、履歴の紹介と軍政レポートにみられる同氏の思想を紹介しました。
横山報告は、アメリカからの救援物資に対して礼を述べた児童が戦艦武蔵の最後の艦長猪口敏平氏の子息だということに着目し、当時の人々のアメリカに対する心情を考えさせる内容でした。
(写真3)西村報告「平成30年度の活動と解読のあらまし」
(写真4)小山報告「鳥取軍政部が行った学校視察」
(写真5)澤田報告「鳥取軍政部教育情報担当将校アリマ中尉について」
(写真6)横山報告「昭和22年天皇の鳥取行幸」
公文書館 2019/03/13
in 県史編さん室,講座などのイベント