今年度から3カ年で調査を開始した沿岸漁業収益向上対策試験の一つとして、境港の小型底びき網(ビームトロール)で活魚出荷率を向上させ、魚価向上を目指すことに取り組んでいます。
漁業者との協働調査や市場関係者との協議のおかげで、活魚を集約して販売する体制に改善されたり、当方が提案したクマエビ(じょろえび、あかあしえび)やヨシエビ(しらさえび、本庄えび)の活エビ出荷が見られるようになったりと、小さいながら成果が見えてき始めました。
ちなみに活エビは、氷で締めた鮮エビの単価が2,000円/kgの時に3,500円/kgの価格がついており、ある漁業者は1日の操業のうちエビだけで7万円も水揚げといった時があったそうです(よかった)。
そして、今年ラストの境港での市場調査をねぎらってくれてか、ヒラメの水揚げが今日は多かったです。
しかも放流魚(今年4月の放流群も)もたくさんあり、放流効果が実感できる調査となりました。
測定979尾中に放流魚が294尾。驚異の混獲率30%
なお、大型サイズのヒラメやマアナゴは活〆して出荷しています。
そのほか、沿岸では曳縄釣でのサワラや定置網のマアジ等がありました。
また、有明海からサルボウガイ(赤貝)の出荷がありました。県西部ではなじみのなる食材で、かつては中海で非常に多く漁獲されていた二枚貝です。
珍しいところでは、JFしまねが卸の場所にアオザメがありました。スルメイカをくわえていました。