新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から市場調査を長らく自粛していました。この十数年間、25日も市場に行かなかったことがなかったことがなかったので、本当に久々と感じた市場調査でした。
さて、久々の市場調査を出迎えてくれたのは、雌雄のハコフグ(左がオス)。コウイカかご網で水揚げされていました。また、初夏を告げるトビウオ(ツクシトビウオ:角あご)があごすくいで漁獲されていました。
本日の漁獲の中心は、刺網によるハマチ(ブリの1歳魚)、マダイ、イサキ、マアジでした。そのほか、かご網によるコウイカ、釣によるスルメイカ、サゴシ(サワラの未成魚)、キジハタ、潜水によるサザエ、ワカメ等でした。
スルメイカは前年以上に厳しい状況です。4月末は大型の20入、25入も揚がったそうですが、今日はバラ(ピチ)、40入が主体でした(写真は25入)
サゴシは例年にはないパターンで、冬季からずっと賀露沖で漁獲されています。エサがシラスになり、疑似餌(弓角)への反応が悪くなったようで、「いるけど釣れなくなった」と漁業者の話でした。
人の出入りで扉から陽光が差して、美味しそうな感じに撮れました。
【おまけ】
5月9日の稚魚採集用のビームトロール調査で、マアジ当歳魚(主に尾又長30-50mm)が水深5-30mの調査ラインすべてで入網しました。茶色の魚たちは、ササウシノシタ、アラメガレイ、ヒラメ(30mm台)といった異体類です。