6月に入り、イワガキ(1日が初水揚げ)、東中部の小型底びき網(小底、今朝が初水揚げ)が解禁となりました。
イワガキは、前年より少なめですが、鳥取県漁協福部支所から、鳥取砂丘沖の深場でボンベ潜水により漁獲された立派なイワガキ(1個1kg超え)が出荷されていました。そのほか、同浜村、青谷支所からも出荷がありました。
小底は、賀露支所のみ3隻のみの操業でしたが、当センターの漁期前試験操業の結果をもとに水深75-80mでナガレメイタガレイ(ばけめいた)、キダイを中心に漁獲していました。
ちなみに、先月解禁となった西部(境港)の小底は、新型コロナウイルスによる魚価安が影響しており、5月24日に1日操業したのみです。魚価が安いと漁業者の意欲低下が顕著に現れるので、このまま終息してほしいところです。
珍しいとことでは、ヨロイイタチウオがいました(右下の画像中央)。
そのほか、釣と潜水、小型定置網が水揚げしていました。
イカ釣は、水深80m以深でスルメイカ(しまめ)、水深30-60mでケンサキイカ(白いか)を漁獲していました。ケンサキイカ狙いでは、灯火に集魚したマアジも漁獲している船がありました。
一本釣りは、キジハタ(あこう)、チカメキントキ等が水揚げされていました。
昨日の水揚げで仲買保管分のキジハタの中に全長50cmを超える「大あこう」がいました(でかい)。
潜水では、イワガキ以外にサザエ、カメノテ、クロアワビ等が水揚げされていました。
鳥取県のクロアワビは、非常に栽培漁業がうまくいっています。丁寧に岩の隙間に1個体ずつ放流するようになってから、漁獲量が増加し、現在も高位水準を維持しています。市場調査でアワビを見ると放流貝がたくさん見つかります。
ちなみに、放流貝は、人工生産の餌の関係で貝の殻が緑になります。これが成長しても残るため、このグリーンマークで見分けられます(右上画像)。このような内容を含んだ当センターの紹介が、とっとりNOW最新号Vol.126(2020年6月発行)に1ページですが、掲載されています。ご機会がありましたら、一読していただければ幸いです。