夏至の近くということもあり、4時45分には明るくなっていました。
今朝の中野船溜まりでは境港地区小型底びき網(小底)3隻が陸揚げしていました。すべて沖合域での操業で、漁獲の主体はキダイ(れんこだい:50kg)、ナガレメイタガレイ(ばけめいた:30kg)、ウマヅラハギ(でんぼ:20kg)でした(最も水揚げしていた船の概数)。
各船ともイズカサゴ(鬼かさご)を漁獲していました。そのほかチダイ(ちこ)、アオハタ(きーこ、きあら)、マトウダイ、ホウボウ、ウッカリカサゴ、カイワリ、ハモなどが揚がっていました。
1隻ですが、現在試験操業で漁場捜索中のアカアマダイが入網していました。
漁業者からの聞き取りでは、漁場(水深70m前後)で全長10cm程度のナガレメイタガレイ(ばけめいた)の当歳魚が入網するようになったとのこと。先週の稚魚調査でも同サイズを採集しており、今年は2016,19年同様に早期産卵が一部で行われた可能性が高いと考えています。
本種は、産卵期に当たる冬季の海水温が高いと稚魚発生が悪い傾向にありますが、2016,19年のように冬季水温が高いわりには稚魚発生が比較的良い年が見られています。今後も同じパターンになることを期待しつつ、9月まで稚魚のモニタリング調査で追跡していきたいと思います。