〇ほ場整備(山上地区)
八頭町山上地区で現在行われている、ほ場整備工事において、中一建設株式会社のご協力のもと、現場見学会を開催しました。山上地区は約40haのほ場について、大型機械の導入が可能な大区画にし、担い手法人への集積・集約を実施するための工事を行っています。
工事の際の工夫として”ICT(情報通信技術)”を県内農業農村整備工事で初めて使った工事を行っています。ドローンを飛ばして3次元の測量や現場状況の把握を行なったり、3次元の設計データを作成しICT機械による施工を実施しています。現場見学会ではICT対応のバックホウによる法面整形状況を見学しました。登録している3Dデータに基づき機械動作が制御され丁張を必要としないので、丁張などの設置時間が短縮されていました。
ICT施工は従来の工法より、現場施工の時間短縮・人員削減や計画時点での可視化など施工日数の短縮や施工精度の向上が期待されています。
見学会の様子
〇ため池改修(七谷地区)
令和4年7月8日、鳥取市内のため池改修工事の現場で、株式会社大晃工業にご協力いただき、県職員や鳥取大学の学生等、総勢43名が参加してのICT施工現場見学会を行いました。
丁張(施工の基準となる目印)がなくても、オペレータが設計どおりに掘削を行う様子を実際に見ていただきました。
また、数名の参加者には実際にICT建機に乗ってモニターに触れてみるなど、ICT施工の一端を体験してもらいました。
今回の見学会では、将来を担う学生のみなさんに現場におけるICTを活用したi-Construction(アイ・コンストラクション)の取り組みをPRする良い機会になったものと思います。
この見学会をきっかけに多くの方がものづくりの現場やICTについて興味を持っていただけると嬉しいです。
ICT技術は、関わっている人が多くなればその分、活用も広範に拡がるので、新型コロナへの感染対策を万全にした上で、今後も技術研修を進めていきたいと思います。
見学会の様子
令和4年6月21日に、施工業者 株式会社桜宮のご協力をいただき、八頭町西谷で工事中のため池(上堤)現場にて、船岡小学校の児童(4年生20名)を招いての現場見学会を開催しました。
ため池工事を通じて、農業(田んぼの水利用)、土木建設、防災(ハザードマップによる浸水想定区域など)に興味を持ってもらいました。
ため池工事の説明以外には、取水施設に児童が事前にデザインを考えてきたイラストを描いてもらったり、建設機械にも実際にふれてもらいました。
児童の中には、振動ローラー転圧後の土の締固状況(硬さなど)に興味を持ち、土を手で丸めて持って帰る児童もいました。
今後も、このような活動を通じて、私たちの仕事に興味を持ってもらいつつ、防災意識も広めていければと思っています。
見学会の様子