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Q&A

<Q1>
学習障がい等があると思われる子どもがいる場合、学級担任としてどのような取り組みをしたらよいでしょうか…。
 
A1 学級担任が学習障がい等について理解する。    
 ・まずは、学級担任が学習障がい等について正しい理解をすることが必要です。学習障がい等による学習上のつまずきや困難な状況を正確にしかも客観的に把握することが大切です。
 
A2 教職員の共通理解と指導の一貫性を図る。
 ・全職員で全校児童に関わるという視点で校内委員会等により指導方針を定め、取り組むことが重要です。
 ・学習障がい等の理解を深めるために研修会等の場を設け、全職員の共通理解と指導の一貫性を図ることが大切です。
 
A3 専門機関等との連携を密にする。
 ・病院、児童相談所、県教育センター教育相談課の専門相談員、各教育事務所、教育センター、地域の小・中学校に配置されたLD等専門員等と連携しながら指導することが大切です。
 
 
 
<Q2>
学習障がい等のある子どもがいる学級では、他の子どもたちに対して、どのような配慮をすればよいのでしょうか…。
 
A1 一人一人の個性や個人差を認め合う学級作りに努める。
 ・小学校低学年では、「○○さんは、こんな気持ちなのかもしれないね」とか、「こういう言い方をすれば分かってくれるよ」などと本人の立場を代弁したり、援助の仕方を具体的に話したりすることが大切です。
 ・小学校高学年以降では、自分や相手を客観的にみることができるようになることから、相手の立場に立って考えることや、自分の問題として考えさせるなどの指導が必要です。
 
A2 個別の援助や配慮が、特別扱いではないことについての理解を促す。
 ・すべての児童生徒に対して、個に応じた対応をしていることを理解させることが大切です。
 
A3 教師自身が望ましい対応のあり方を示す。
 ・子どもたちは、いつも教師の姿を見ています。日頃から教師自身が、愛情に裏付けられた適切な支援をすることが大切です。
 
 
 
<Q3>
学習障がい等のある子どもを通常学級で指導する場合、どのようなことに留意する必要があるでしょうか…。
 
A1 自己有能感(※)や自己肯定感(※)を育てる。
 ・学齢期になると、友達と比べて自分ができないことに気づくようになり、「だめだ」とか「できない」といった気持ちを持ちやすくなって、劣等感をもつようになってきます。
 ・学習をはじめとして、学校生活全体の中で「いかにして自己有能感や自己肯定感を育てるか」ということに留意しながら指導することが大切です。
 
A2 学習障がい等のある子どもの学習において、様々な工夫が必要であることを理解する。
 ・学習においては、できないのではなく、学習の仕方が他の子どもとは少し違うだけで、子どもに合った指導方法を工夫すればできるという考え方をもつことが必要です。
 
A3 子どもが達成感をもてるような指導の工夫をする。
 ・子どもが学習の終了時に「できた」という達成感を持つことが大切です。
 
 
                                        
<Q4>
学習障がい等のある子どもの保護者とその子の教育について話をする時、どのようなことに配慮をすればよいのでしょうか…。
A1 保護者の心情を十分受け入れ、共に子どもを育てていく姿勢を大切にする。
 ・保護者がわが子の対応に苦しんでいることを理解するすることが大切です。
 ・特別な指導の必要性を伝える時には、保護者の気持ちを理解し、言葉や話かけのタイミング等について配慮が必要です。
 
A2 学習上のつまずきや困難の状況を正確に知らせる。
 ・子どもの状態を具体的に伝えることが大切です。
 ・授業参観等の機会を設けることにより、子どもの実態について理解を得ることが大切です。  
 
A3 日頃から家庭との連携を大切し、信頼関係を構築しておく。
 ・連絡帳や学級通信等を通して、日頃から学級経営や指導方針について理解を得ておくことも大切です。
                                        
                                        
                                        
<Q5>
学習障がい等のある子どもの自己実現を図るためには、どのようなことに留意したらよいでしょうか…。
 
A1 自分自身で選択し、自己決定できるよう日頃から対応に留意する。
 ・進路決定等で大切なことは、子ども自身がどのようにその決定までの過程に取り組み、自己決定力を発揮したかということです。
 
A2 自分の能力や適性、興味や関心をゆっくりと、ていねいに見つめさせる。
 ・子ども自身が、何が得意で何が苦手かという自分の能力、適性、興味、関心について知ることが大切です。
 ・困った時にどうしたらよいのか客観的に考えることができる力をつけることも必要です。
 
A3 成就感や達成感を体験させ、自己有能感を高める。
 ・失敗させないことよりも、失敗を次の選択に生かすたくましさを育てることが大切です。
 ・日頃から、自分の力でやり遂げたという成就感や達成感を体験させ、自己能感を高めていくことが、自己実現への大きな糧となります。
 
 
(自己有能感) … 自分はいろいろなことができるという気持ち
(自己肯定感) … 自分自身の存在意義を認め、自分を大切に思う気持ち   
  

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