平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、全国から集まった医療チームの活動が被災地の医療救護活動に大きく貢献し、県内からも多くの関係者の皆様が医療救護活動に従事されました。
鳥取県として医療救護活動を一層円滑に実施し、突発的に発生する災害に県が派遣する医療救護班として、県内外の被災地への迅速な派遣及び被災地での活動を支援する体制を整備するため、平成24年8月31日知事公邸において協定締結式を開催し、社団法人鳥取県医師会、一般社団法人鳥取県歯科医師会、一般社団法人鳥取県薬剤師会及び社団法人鳥取県看護協会との間で協定を締結しました。
派遣について
県内外での災害発生時において、鳥取県の要請により、諸事情により派遣が困な場合を除いて、各団体は医療救護班等の派遣を行うこととなりました。
費用負担・補償
医療救護班等の派遣費用等活動に要する経費、業務に従事したことに伴う事故に対応するための損害補償等について明確化されました。
訓練への参加
有事に備えた合同訓練等への各団体の参加が規定されました。
各団体が担当することとなる主な業務
社団法人鳥取県医師会
- 傷病者に対する応急処置
- 傷病者の医療機関への転送及び収容の決定並びにトリアージ
- 転送困難な患者及び避難所等における軽症患者に対する医療
一般社団法人鳥取県歯科医師会
- 避難所等での緊急歯科診療
- 口腔衛生指導などの歯科保健活動
一般社団法人鳥取県薬剤師会
- 救護所等における調剤及び服薬指導、医薬品の管理
- 安定ヨウ素剤の配布及び服用等に関する業務
社団法人鳥取県看護協会
協定締結により見込まれる効果
- 県の要請による派遣と医療救護活動に伴う県の支援の明確化による、県内外の被災地等への医療救護班等の迅速な派遣
- 有事に備えた合同訓練等の参加による連携強化
- 県内の貴重な医療資源の有効活用