平井伸治鳥取県知事、鳥取から新時代を切り開いていく構想
皆さまと共に12年間にわたり県政改革とふるさとづくりに邁進してきました。今回の選挙で、県民の皆さまから正直予想していた以上のご評価をいただき、まずもって厚くお礼申し上げますとともに、「令和」という新たな時代を皆さまとともに開いていく決意を新たにし、重責に身の引き締まる思いです。
人口減少・東京一極集中の影響に歯止めが利かない中、鳥取発の「地方創生」に力を注いできました。全国で初めて制定した手話言語条例は、今や全国で271を数え、さらに、全国に先駆けて始めた保育料無償化は、今年10月に全国で開始を予定するなど、本県が政策で国をリードするものもあります。
「令和」という元号は万葉集が原典ですが、大伴家持や山上憶良など本県ゆかりの歌人たちの世界から生まれたものです。大都会ではない鳥取県にこそ「令和」をリードする幸せの形があるはずです。
鳥取県から「令和」の新たな時代を切り開くため、「安心」「ひと」「しごと」「暮らし」「ふるさと」の新時代を開く施策に挑戦することといたします。
4月22日には「令和新時代プロジェクトチーム」を立ち上げ、政策テーマ「新時代チャレンジ55」の実現に向けてスタートを切りました。女性や若手を含め県庁を総動員するのはもちろん、県民の皆さまや市長村・団体などと連携して展開してまいります。
具体的には次の政策などを推し進め、県民の皆さまの声に基づき、新時代を創ります。
令和新時代プロジェクトチーム発足(4月22日)
「令和」の時代を担う子どもたちと(5月1日)
安心新時代
県中部地震や豪雨災害などの経験を基に、地域での「支え愛」や避難体制の整備を進めるとともに、河川掘削やため池防災などを進めます。
また、がん死亡率の抑制、鳥取方式の認知症予防プログラムの普及など、健康と命を守る安心の地域づくりを展開します。
ひと新時代
全国の一歩先を行く子育て支援、「あいサポート運動」の展開、元気シニアや女性の活躍を今まで以上に推し進めます。さらに、東京五輪・パラリンピックを来年に控え、アスリート養成やスポーツリゾート化などにより、一人一人がいっそう光り輝き、生き生きと生活できる時代を実現します。
しごと新時代
農業生産額9百億円、製造品出荷額9千億円の実現に向けて挑戦します。さらに、成長産業戦略を練り、中小企業の支援を強化するとともに、種子条例制定やブランド化、生産基盤確立や森林管理システム支援、境港市場整備など、新時代のさらなる飛躍を応援します。また、職場における働き方改革を応援します。
「とっとり・おかやま新橋館」がリニューアルオープン(4月26日)
暮らし新時代
豊かな自然を活用したアクティビティーや環境に配慮した暮らし、また、文化・芸術のネットワークを通じて、関係人口を獲得し、移住者1万人を目指します。
外国人材を含め、誰もが暮らしやすい社会づくりを進め、鳥取県を家族で暮らす喜びを感じる地とします。
ふるさと新時代
未来への礎となる高速道路・港湾・空港などの整備を進めるほか、新幹線構想など鉄道高速化の議論を進めます。
また、生活交通の確保や街なか・中山間地の活性化を断行し、県民参画と現場主義に基づく県政改革で地方創生を展開します。
5月18日に挙行された「全国『みどりの愛護』のつどい」は、皇嗣殿下妃殿下のご臨席を仰ぎ、「令和」の新時代を、ふるさと鳥取県から全国へ告げる幕開けの舞台となりました。
第30回「全国『みどりの愛護』のつどい」開催に向けた「みどりのリレーフィナーレ」を実施(4月29日)
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