競う相手は他艇と大自然
「2019レーザー級世界選手権大会」が6月26日から7月24日まで、境港公共マリーナと美保湾を舞台に行われます。大会には、2020東京五輪の国別出場枠を懸け、約50の国や地域から、世界トップレベルの選手約350人が出場。鳥取県体育協会所属の瀬川和正さんもその一人です。
セール(帆)に風を受けて進み、海面のマーク(浮き)を決められた順に回り、着順を競うセーリング。その一種目であるレーザー級は、全長4.23メートル、幅1.37メートルの1人乗りの艇を使用。公平を期すため、艇は全て同一仕様、選手の腕のみで競われます。
風や潮流が刻々と変化する海上で、他艇との競り合いやレース全体を計算して繰り広げられる駆け引き。制するには、艇の巧みな操縦と瞬時に戦術を組み立てる頭脳が求められます。見どころは、風を取り合う一斉スタートの瞬間や、マーク付近の激しい攻防。艇が密集する中をいかにして抜け出ることができるか、無駄なく曲がれるかなどに注目です。
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