障がい者アートの展示に特化した都道府県立では全国初となるバーチャル美術館「鳥取県立バリアフリー美術館」を創立します。
1.趣旨
・「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」が成立し、介助などがなければ作品展等の会場に来られない方や外出が難しい方などへの配慮も含め、会場に来られなくても、文化芸術を身近に感じ、本物の文化芸術の鑑賞により得られる多様な恩恵を受ける機会を拡大することが求められています。
・県では、障がい者の情報アクセスについての先進県を目指しており、まずは障がいのある人によるアート作品の鑑賞機会拡大についても全国に先駆けて行います。
(1)鑑賞のバリアフリー
デジタル技術で、何時でも、何処でも、誰でも、インターネットに接続できる環境さえあれば、障がいのあるアーティストの優れた作品を鑑賞することができます。
●3Dスキャンにより全方向から作品を鑑賞できるなどデジタル技術を駆使し、実際の美術館を訪れている感覚を実現
●作品描写の詳細な読み上げや簡易な操作など様々な障がいに配慮
(2)作品のバリアフリー
障がいのあるアーティストによる優れた作品を展示します。
県内に眠る障がいのあるアーティストの作品に光を当てます。
●アート活動に取り組む福祉施設等を訪問して、作品を発掘
●作品をデジタルアーカイブし、作品の販売や商品デザインへの作品の採用などを支援
2.実施内容
(1)選定作品のデジタル化・アーカイブサイトの構築
選定された作品のスキャニングや撮影によりデジタルデータ化し、また作品データを整理・公開するアーカイブを構築する。
(2)デジタル美術館構築
デジタル美術館を構築し、選定したデジタル化された作品を展示・公開する。