島根県教育センターと連携して、研修講座の充実を図っています
~令和5年度 鳥取・島根連携講座連絡協議会より~
鳥取県の教職員の皆さんは、島根県教育センターの講座を受講されたことはありますか。
毎年、島根県教育センター連携講座を実施しています。教職員のみなさんがより多様に学べるように、お互いの教育センターの講座を受講できる取組です。
島根県教育センター連携講座には、以下のようなメリットがあります。
・鳥取県教育センターにはないテーマの研修を受講可能
・県を越えた受講者同士の意見交換をするチャンス
・集合研修の旅費は鳥取県教育センターが負担
2月22日(木)には、両教育センター職員が参加し、鳥取・島根連携講座連絡協議会を開催しました。両県の連携講座の実施状況や来年度の事業について情報共有するとともに、「『研修観の転換』に向けた新たな教職員研修のあり方」をテーマに協議・情報交換を行い、両教育センターの職員が、よりよい研修講座の企画運営に向けて学び合いました。
鳥取・島根連携講座連絡協議会の様子
◆島根県教育センター連携講座を受講した鳥取県の受講者の様子
今年度は、島根県教育センターが実施する26講座(教科等15講座、教育課題4講座、生徒指導・教育相談・特別支援教育7講座)を鳥取県の教職員26名が受講しました。
受講者のアンケート項目「今回の研修で、御自身を振り返って『本日のねらい』は達成できましたか。」に対して、「達成できた:66%」、「ほぼ達成できた:34%」という結果で、全員が肯定的な評価をしました。
来年度も島根県教育センター連携講座を受講できますので、鳥取県教育センターの専門研修とあわせて、ぜひ御活用ください。(詳細は、3月中に鳥取県教育センターのホームページに掲載される「令和6年度教職員研修実施要項」を御覧ください。)
◆協議・情報交換「『研修観の転換』に向けた新たな教職員研修のあり方」
教職員の学びを子どもの学びの相似形と捉え、「学習観の転換」と同様に、講義形式の研修ばかりでなく、受講者の主体的・対話的で深い学びの実現に向けた「研修観の転換」を図ろうとしています。
両教育センターでは、教職員支援機構(Nits)が開催する研修に参加したり、所内で研修を重ねたりして、「研修観の転換」に向けた取組を進めています。
「研修観の転換」を進めるためのポイント等、次のような協議を行いました。
< 協議から 「『研修観の転換』に向けた教職員研修のあり方」>
- 授業は子どもが主体であるように、研修は教員が主体であることが求められる。そのために、研修で受講者自身が問題意識をもって自ら取り組む姿が必要である。
- 研修のねらいにそった受講者個々の目標や課題を設定すること、対話的に探究できるよう計画的に協議を設定すること、受講者が学び取りにいく姿を見出すことなどが大切になってくる。
- 指導主事がファシリテーターとして研修を進行し、受講者の思考が発展していくよう支援することが求められる。また、受講者自身がファシリテーターを経験しながら、お互いに研修を進めることも有効である。
- 教育センターでの学びをきっかけに、校内での実践に生かせるようなしかけを考える。センター研修と実践との往還を意識して研修をデザインすることが必要である。