高次脳機能障がいは、交通事故などの頭部外傷や、脳血管障害などによる脳の損傷により、言語、思考、記憶、注意などの様々な機能に障がいが生じ、日常生活に支障が生じている状態をいいます。
外見から分かりにくく、誤解を受けやすいため、人間関係のトラブルを繰り返すことも多く、社会復帰が困難な状況に置かれているという特徴があり、身体に障がいがないか、軽度であったり、精神障がいとしても認められないことが多いため、「制度の狭間」の障がいといわれています。
(本県では
精神保健福祉手帳の認定を実施しています。)
主な症状
- 新しいことが覚えられない。少し前の出来事を思い出せない、すぐに忘れる
- スケジュールや計画の手順が立てられない
- 感情や欲求のコントロールができない
- 気が散りやすい、同じミスを繰り返す
- トラブル時の対応ができずに混乱する
- 同時に二つ以上のことに気配りができない
- 話せない、読めない、かけない
- 声かけをしないと動けない など
この事業では、高次脳機能障がいのあるかたの支援体制を整備するため、下記のような内容を実施しています。
- 高次脳機能障がい者支援支援の中心となる支援拠点機関を設置
- 支援体制整備に必要な調査等の実施
- 人材育成の強化
- 相談支援の充実
高次脳機能障がい者支援拠点機関の設置
本県では、医療法人十次会野島病院のご協力により、当院に支援拠点機関を設置し、相談支援コーディネーター1名を配置し、医療と福祉の連携のための調整、事業所等の実態把握、困難事例へのフォロー等を行っています。
連絡先
〒682-0863
倉吉市瀬崎町2714-1
野島病院高次脳機能センター
電話:0858-27-0205