6月29日(金)に、資料修復家・秦博志(はたひろし)さんの工房(南部町阿賀)で、資料修復の技術について学びました。
公文書を初めとする大量の紙資料を保存する当館ですが、これらの資料には紙の破れや汚れ、酸性化による劣化など、様々な問題があります。
今回の研修は、職員でも修復が可能な技術を習得することを目的に、秦さんの工房を訪問しました。秦さんには、紙資料の特性についてお話を伺ったあと、破れのある古新聞の修復方法を教わりました。
また、リーフキャスティング(漉き嵌め=すきばめ)による古文書修復の実演を見学しました。お忙しい中で対応いただいた秦さん、ありがとうございました。
(写真1)破れのある古新聞を和紙で繕う方法を学んでいます。
(写真2)リーフキャスティング(和紙の繊維を資料の破損箇所に
入れる=漉き嵌める)を実演していただきました。
(写真3)漉き嵌めの終わった資料はプレスして乾燥させます。
公文書担当
6月19日から始まる企画展「アーカイブズの世界-引き継がれた記録」の開催に先立ち、職員向けの内覧会を行いました。今回の展示の見どころについて、伊藤総括専門員と山内専門員から職員全員が説明を受けました。8月7日までの会期中、みなさまのご来館をお待ちしています。
公文書館会議室で行われた委員会には、7名の委員に御出席いただき、今年度の各部会事業の実施状況について報告を行った後、平成28年度事業案等について協議しました。
(写真1)島根県公文書センタ-についての説明をきく職員
(写真2)中海の赤貝漁業権の争いについて説明する伊藤専門員
公文書担当
当館では、貴重資料の保存・複製化のために、マイクロフィルム撮影を行っています。近年は、デジタルカメラを利用することが多くなりましたが、データの長期保存には、マイクロフィルムが最も効果的とされています。
専用のカメラを使い、資料を一枚ずつ丁寧に撮影します。1本のフィルムで約500コマ。根気のいる作業が続きます。撮影後は現像に出します。完成したマイクロフィルムは、専用機で閲覧したり、プリンターで紙焼きしたりすることができます。
(写真1)マイクロフィルム撮影の様子
(写真2)裏写りするところは、間に紙を入れて撮影します
公文書担当
2月14日(火)に、2月18日(土)から開催する新収蔵品展『神社絵図の世界』の実地調査を県中部に引き続き、県西部で実施しました。
西部の調査対象は広範囲に及んでいることに加え、悪天候のため、予定していた11社のうち、10社を実施しました。
(写真1)雨の中、息を切らしながら長田神社(南部町馬場)にある177段の石段を上って調査に臨む様子
(写真2)最後の調査場所、賀茂神社(大山町羽田井)にたどり着いたのは日没後
(写真3)東楽々福神社(日南町宮内)の拝殿で参拝客を出迎える電動式獅子舞
公文書担当
2月9日(木)に、2月18日(土)から開催する新収蔵品展『神社絵図の世界』の実地調査を行いました。
明治初期に描かれた絵図を基に、現在との比較を行うため鳥取県中部の神社8社の調査を行いました。出発当日、東部では悪天候のため調査が危ぶまれましたが、中部では天候に恵まれ、無事調査を行うことができました。
(写真1)灯篭(とうろう)や狛犬(こまいぬ)などの配置を絵図と比較している様子。(小鴨神社にて)
(写真2)他社に合祀(ごうし)され、礎石(そせき)のみになった社跡を雪の中から掘り出す様子
公文書担当
2月1日から2日まで、鳥取県東部地方は大雪になり、積雪が60センチメートルになりました。2日は、雪が降り続き除雪が間に合わない状況で、来館する皆様にご迷惑おかけしました。
3日になりようやく天気も安定し、公文書館周辺もきれいに除雪されました。まだ滑りやすい箇所もありますので、お気をつけてご来館ください。
(写真1)公文書館の周辺はまだ60センチメートル近い積雪があります
(写真2)公文書館、図書館の入口はきれいに除雪されています
(写真3)公文書館前にある武家門周辺の歩道も除雪されています
公文書館
武家門前に公文書館の案内板があるのをご存じですか?
このたび、この案内板をリニューアルしました!
(写真1)旧案内板
(写真2)新案内板
日本語、英語、韓国語、中国語、ロシア語、の5カ国語で案内しています
(写真3)新看板の日本語部分の拡大です
平成23年11月25日(金)、平成23年度の「記録資料を読む会」第2回が終了しました。今回は、「鳥取大震災関係の公文書綴りを読む」と題し、当館の伊藤総括専門員が講師を務めました。昭和18(1943)年9月10日に発生し、鳥取県東部を襲った地震について、『鳥取地方震災被害報告書』(舞鶴海軍施設部作成)など資料を用いて説明しました。
なお、記録資料を読む会の第3回を12月17日(土)13時30分から行います。内容は第1回「戦時下の鳥取県公報を読む」の続きです。昭和13年の学力テスト「壮丁学力調査」を解いてみたり、県が推進した満蒙開拓移民送出の様子を「事変特報」から読み解きます。
(写真1)公文書について説明する伊藤総括専門員
(写真2)会場の様子
公文書担当