2011年12月21日
平成23年12月19日(月)~20日(火)、新鳥取県史編さん専門部会(近代)と同(現代)が国立公文書館(東京都千代田区)で資料調査を実施しました。
近代部会では、国立公文書館所蔵「鳥取県史料」を翻刻し、近く刊行予定の『新鳥取県史 資料編 近代2』および『同3』に収録することとしています。「鳥取県史料」全32巻は、明治初期の鳥取県(藩)について、政治・行政上の出来事や諸制度の沿革などを記録した近代史の重要資料です。
例えば、下の写真は第20巻の一部です。左のページには、士族授産のための製糸事業の景況について書かれています。このたびの調査は、同資料の複製版から活字に起こした原稿を、原本と照合して確認作業を行ったものです。
調査者は、近代部会の岸本覚部会長(鳥取大学地域学部准教授)と県史編さん室の大川主事(近代担当)、そして清水専門員(現代担当)です。
岸本部会長は、18日(日)から19日(月)にかけて行った東京都日野市と宮内庁での資料調査から、直接合流するかたちでご参加されました。刊行に向け、今後も編集等の作業を進めていきます。
鳥取県史料 第20巻
県史編さん室
公文書館 2011/12/21
in 県史編さん室,調査
2011年12月19日
平成23年11月15日(木)、16日(金)の2日間、鳥取県関西本部交流室(大阪府北区梅田)で開催された大阪鳥取県人会「鳥取学」出前講座に、県史編さん室の岡村吉彦専門員が講師として参加しました。16日(金)の講座終了後には、秋山伸隆古代中世部会委員(県立広島大学副学長)とともに、兵庫県川西市にある大阪青山歴史文学博物館にて、「吉見家文書」の史料調査を行いました。
大阪鳥取県人会「鳥取学」出前講座では、鳥取県史ブックレット1『織田VS毛利―鳥取をめぐる攻防―』の内容を中心に、戦国末期の鳥取城をめぐる攻防戦について解説しました。
大阪青山歴史文学博物館では、中世石見国津和野(島根県鹿足郡津和野町)の国人領主である吉見氏に関する文書群「吉見家文書」の中の鳥取県関係史料を調査・撮影しました。
貴重な資料の閲覧・撮影にご協力いただいた大阪青山歴史文学博物館・大阪青山大学の関係者の皆様にあつく御礼申し上げます。
(写真1)会場の様子
(写真2)解説する岡村専門員
(写真3)大阪青山歴史文学博物館周辺の様子
(写真4)大阪青山歴史文学博物館
県史編さん室
公文書館 2011/12/19
in 県史編さん室,講座などのイベント,調査
2011年12月6日
新鳥取県史編さん専門部会(古代中世)では、平成23年11月29日(火)から12月3日(土)まで、秋田県立公文書館(秋田市)、山形大学小白川図書館(山形市)、東北大学附属図書館(仙台市)、仙台市博物館(同)、新潟県立歴史博物館(長岡市)の鳥取関係中世史料の調査を実施しました。
このうち、秋田県立公文書館では「秋田藩家蔵文書」を、山形大学小白川図書館では佐治氏に関する「中条(なかじょう)家文書」を、東北大学附属図書館では天正年間の羽柴秀吉書状を調査・撮影しました。また、仙台市博物館では「伊達家文書」を、新潟県立歴史博物館では伯耆国布美荘(現米子市内)に関する「色部(いろべ)文書」を調査しました。貴重な資料の閲覧・撮影にご協力いただいた関係者の皆様にあつく御礼申し上げます。
(写真1)仙台市博物館
(写真2)秋田県立公文書館での史料調査
(写真3)新潟県立歴史博物館での史料調査
県史編さん室
公文書館 2011/12/06
in 県史編さん室,調査
2011年12月2日
平成23年11月30日(水)、米子市淀江町で現代部会担当の清水太郎専門員が資料調査を実施しました。
今回は旧淀江町内の住民が中心となって作成し、戦時下の勤労動員や学童疎開の様子を詳しく紹介している『子と孫に伝えたいふるさとの終戦秘話』(ふるさとの終戦秘話を語る会、2006年)の編集に利用された資料の所在調査を実施しました。
会場を提供していただいた淀江公民館と『子と孫に伝えたいふるさとの終戦秘話』の作成過程などについて情報提供していただいた皆様に深く感謝申し上げます。
『子と孫に伝えたいふるさとの終戦秘話』編集関係者への聞き取りの様子
県史編さん室
公文書館 2011/12/02
in 県史編さん室,調査
2011年11月28日
(写真1)湯村専門員の講義の様子
(写真2)会場の様子
県史編さん室
公文書館 2011/11/28
in 県史編さん室,考古
2011年11月21日
毎年この時期は公文書館前の並木がたくさんの葉を落とします。風情があっていいのですが、濡れるとスリップの元になるので、昼休憩の15分、職員有志が食後の運動を兼ねて落ち葉掃きを行いました。
落ち葉掃きの様子
公文書担当
公文書館 2011/11/21
in 県史編さん室,公文書担当
2011年11月17日
平成23年度の第2回新鳥取県史編さん委員会を11月17日(木)に開催しました。
委員会では、平成23年度事業の進捗状況の報告に続き、新鳥取県史編さんの事業期間や、平成24年度事業について協議が行われました。
(写真1)開会挨拶をする足田館長
(写真2)議長を務める錦織委員長
(写真3)平成23年度第2回新鳥取県史編さん委員会の協議の様子
県史編さん室
公文書館 2011/11/17
in 会議など,県史編さん室
2011年11月11日
平成23年11月10日(木)、日南町で、樫村専門員が民具整理ボランティアの米田さんとともに民具調査を実施しました。
平成23年度は、日南町立郷土資料館の所蔵する民具を中心に調査をしています。今回は、日南町生山(しょうやま)の方から、家を片付けるので資料館に必要な資料があれば寄贈するという申し出が日南町教育委員会にあり、同委員会が行う調査に県史編さん室も参加させていただきました。
調査したところ、日南町の資料館には所蔵されていない、日野川でのウナギ漁の仕掛けや投網などの漁撈用具、採取した山芋を運ぶ背負いかごなど貴重な資料を発見し、資料館への寄贈につながりました。今後、日南町教育委員会と協力し、詳細な記録作成を実施する予定です。調査に協力していただいた、日南町生山の方に深く感謝申し上げます。
(写真1)民具調査の様子
(写真2)日野川でのウナギ漁の仕掛け
(写真3)山芋用の背負いかご
(写真4)収蔵庫に収められた民具
県史編さん室
公文書館 2011/11/11
in 県史編さん室,調査
2011年11月7日
平成23年11月4日(金)、出雲市で、岡村吉彦専門員が中世史料調査を実施しました。
今回は尼子氏の重臣の流れを引く旧家にて、4点の中世文書を調査し、1点ごとに内容・形状の確認、法量採寸、調査カードの作成、文書全体の撮影と花押部分の接写を実施しました。貴重な原文書の調査・撮影を許可していただいた所蔵者様に深く感謝申し上げます。
中世史料を確認する岡村専門員
県史編さん室
公文書館 2011/11/07
in 県史編さん室,展示
2011年11月2日
平成23年10月29日(土)から30日(日)まで、東和総合センター(山口県大島郡周防大島町)で開催された日本民具学会第36回大会に、県史編さん室の樫村賢二専門員が参加しました。
29日の宮本常一没後30年公開シンポジウムは「宮本常一写真による生活文化研究」と題され、写真資料の整理、公開、活用についての報告、パネルディスカッションが行われました。
30日の研究発表では、樫村専門員が「民具からみる中海沿岸の暮らし-藻葉採集用具を中心に-」と題して、県史編さん事業に係る民具調査の成果に関する発表を行いました。参加者からは、様々な質問や意見を頂きました。それらは『新鳥取県史 民具編』の編さんに生かしていきたいと思います。
(写真1)シンポジウムの様子
(写真2)樫村専門員の研究発表の様子
県史編さん室
公文書館 2011/11/02
in 県史編さん室