2012年10月29日
第1回調査、第2回調査に続き、境港市史編さん室3回目の資料調査を行いました(平成24年10月26日)。
今回注目を集めたのは、佐々木委員が見つけた勧業関係の資料で、中海の牡蠣の養殖に関するものです。境港市史編さん室はさまざまな分野のいい資料が残っているが、勧業関係が見つからない、と話していたところに驚きの発見です。
これには近代の勧業に詳しい田村委員も「今まで見たことがない資料。貴重な発見です」と話しておられました。
(写真1)資料を読み込み中の佐々木委員
(写真2)毎回、みごとなチームワークを見せる喜多村委員(左)と岩佐委員(右)
(写真3)資料を撮影する清水専門員
県史編さん室
公文書館 2012/10/29
in 県史編さん室,調査
2012年10月23日
平成24年10月19日から23日までの3日間、県内3会場で、県庁など行政機関の文書管理主任を対象とした研修会が開催されました。総務部政策法務課の説明につづき、当館担当職員が歴史資料として重要な公文書の取扱いについて、説明しました。
特に公文書管理条例の施行により変更となった公文書の引継の流れ、簿冊作成時の注意点、公文書館での利用提供のしくみを説明し、また公文書簿冊の利用手続きや県公報の公開ページなど特に行政ニーズの高いサービスについて紹介しました。
東部地区(23日県庁講堂)で歴史公文書の引継の流れについて説明する当館職員
公文書館 2012/10/23
in 会議など,公文書担当
2012年10月23日
平成24年10月18日(木)、 新鳥取県史編さん専門部会(民俗)では三朝町立南小学校と三朝町立東小学校が所蔵する千歯扱きの調査しました。
三朝町立南小学校には2点、三朝町立東小学校には3点の千歯扱きが収蔵されており、その写真撮影、採寸、墨書や印刻の記録作業をしました。その内、三朝町立東小学校に所蔵される1点は、印刻や墨書で製作年を確認できませんでしたが、鉄製の刃部分の長さやその断面の形態からすると明治初期、または幕末ではないかと思われます。県内には江戸時代製作と確認できる千歯扱きは数点しかありませんので、大変貴重な資料である可能性があります。
御協力いただいた、三朝町教育委員会事務局、三朝町南小学校、三朝町立東小学校の皆様に御礼申し上げます。
(写真1)三朝町立東小学校に所蔵される千歯扱きの表側
(写真2)三朝町立東小学校に所蔵される千歯扱きの裏側
(写真3)千歯扱きの採寸をする関本明子調査委員
(写真4)採寸した寸法などのデータを入力する関本調査委員
県史編さん室
公文書館 2012/10/23
in 県史編さん室,調査
2012年10月21日
平成24年10月13日(土)、米子市教育委員会・米子市立山陰歴史館主催の講演会「もっと知りたい!米子城」に講師として県史編さん室の岡村吉彦室長を派遣しました。
この講演会は、米子城とその歴史を築いた先人たちの足跡を探るもので、「戦国時代の西伯耆における戦乱」という題目で講演しました。その概要は、米子城が築城される以前の戦国時代の西伯耆の動向や吉川広家の米子城築城の背景についてで、約160名の方々が参加されました。
(写真1)講演をする岡村吉彦室長
(写真2)講演会場の様子
県史編さん室
公文書館 2012/10/21
in 県史編さん室,講座などのイベント
2012年10月17日
平成24年10月14日(日)、近世部会は伯耆町上細見の矢田貝家で、東京大学経済学部資料室が実施している資料調査に参加しました。
矢田貝家は、出雲のタタラ製鉄に関わった一族とされ、江戸時代初めに伯耆国に移住したと伝わります。幕末の嘉永年間(1844~1853)に出雲街道沿いの現在地に屋敷を構えて以降、主に地主業を営んできました。今回、近世部会は調査では、山論関係、川普請、株関係の文書を中心に調査を実施しました。
今回の調査に御協力いただいた、矢田貝様、東京大学経済学部資料室の皆様に御礼申し上げます。
(写真1)矢田貝家の長屋門
(写真2)矢田貝家の主屋。長屋門とともに国の登録有形文化財になっています。
(写真3)文書調査をする東京大学経済学部資料室スタッフ
(写真4)新鳥取県史に掲載する候補資料を写真撮影する様子
県史編さん室
公文書館 2012/10/17
in 県史編さん室,調査
2012年10月13日
平成24年9月27日(木)及び10月11日(木)、日野町歴史民俗資料館において民俗部会は第2回、第3回の民具調査を実施しました。
日野町教育委員会と共同で実施している調査は、9月13日(木)に第1回を実施し、残暑の中のきびしい作業になりました。しかし10月11日の調査はすっかり涼しくなった資料館での作業になりました。調査は順調に進んでおり、資料館2階部分の調査は終了し、展示スペースの調査を進めています。11日の時点で403点の採寸、写真撮影が終了しました。参加いただいた資料館友の会、県史編さん協力員の皆様にお礼申し上げます。
また今回の調査では、日野町でタタラ製鉄が行われていた時代に砂鉄(日野地方ではコガネという)を入れて運搬した藁製品の「コガネ袋」という貴重な資料を調査しました。以下、資料と民具調査の様子の写真です。ご覧ください。
(写真1)日野町歴史民俗資料館所蔵のタタラ製鉄の砂鉄を入れるコガネ袋
(写真2)9月27日の調査
ホコリまみれになりながらの作業になりました
(写真3)9月27日の調査
20年以上そのままの資料もありました
(写真4)9月27日の調査
資料である着物の帯を確認しています
(写真5)9月27日の調査
資料館友の会や県史編さん協力員が休憩しながら打ち合わせしています
(写真6)10月11日の調査
資料にある墨書を確認しています
(写真7)平成24年6月14日の資料の様子
まだ雑然としており、コガネ袋もここにまぎれ込んでいました
(写真8)平成24年10月11日の資料の様子
かなり整理されてきました
(写真9)資料館2階の次は展示室の資料調査をします
(写真10)現在は、展示室の資料を調査中です
県史編さん室
公文書館 2012/10/13
in 県史編さん室
2012年10月12日
平成24年10月11日(木)、第2回近代・現代合同部会を開催しました。
今回は、9名の委員全員に御参加いただきき、ブックレット刊行計画の見直しと来年度事業について協議しました。ブックレット刊行計画については、近代部会、現代部会が協力して執筆することを決定、来年度事業については、境港市史編さん室、山陰歴史館等の資料調査を進めていくことで各委員の合意を得ました。
(写真1)協議中の全景写真
(写真2)協議中の小山現代部会長(奥)と岸本近代部会長(手前)
(写真3)なごやかに協議中の石田委員(左)、西村委員(中)、佐々木委員(右)
県史編さん室
公文書館 2012/10/12
in 会議など,県史編さん室
2012年10月10日
平成24年10月4日(木)、古代中世及び近世部会は境港市渡町の庄司家で史料調査を実施しました。
庄司家は、嘉永年間(1844~1853)以後、口会見郡の大庄屋を務め、木綿問屋でもあったため諸帳簿類を多く所蔵しています。今までも境港市史編さん室や広島大学などが調査していますが、詳しく確認ができていない中世・近世史料があるため調査を実施しました。
今回の調査に御協力いただいた、庄司様に御礼申し上げます。
(写真1)庄司家の家屋
(写真2)箱から文書を取り出し1点1点確認する様子
(写真3)文書を確認しながら写真撮影する様子
県史編さん室
公文書館 2012/10/10
in 県史編さん室,調査
2012年10月1日
平成24年10月1日、第1回考古部会を開催しました。
今回、最大の争点となったのが、資料編についてです。遺跡リストはどうするか、執筆者は誰にするか…。3時間以上にわたって論戦が繰り広げられました。長時間に渡る熱い議論をありがとうございました。今回の論戦が、次の資料編に活かされることと思います。
(写真1)執筆者について悩み中の中原委員(手前)と松井委員(奥)
(写真2)遺跡リストを真剣に見ておられる下高委員
県史編さん室
公文書館 2012/10/01
in 会議など,県史編さん室