防災・危機管理情報


  

2013年5月16日

日野町歴史民俗資料館で民具調査を実施

 平成25年5月13日(月)、日野町歴史民俗資料館において民俗部会は日野町における第10回目の民具調査を実施しました。

 日野町教育委員会と共同で実施している調査は平成24年度中に年間14回程度予定していましたが、厳寒期は休止していたため遅れが生じています。

 しかし3月から再開、調査は順調に進み1372点の採寸、写真撮影が終了しました。まだ5月にもかかわらず気温32度に達する暑さの中、参加いただいた資料館友の会の皆様にお礼申し上げます。

5月13日の調査の様子の写真
暑さとホコリの中、積極的に御協力いただきました

県史編さん室

公文書館 2013/05/16 in 県史編さん室,調査

2013年5月15日

東京大学史料編纂所、学習院大学史料館にて中世史料調査を実施

 平成25年5月9日、10日、古代中世部会では『中世 古文書編』の編さんに向けて、東京大学史料編纂所、学習院大学史料館にて史料調査を実施しました。

 9日は、東大史料編纂所が所蔵する『因幡民談記(尚徳館本)』『因幡民談補』を調査し、鳥取県立博物館本(西橋本)、雲龍寺(鳥取市鹿野町)本との比較を行い、翌10日は、学習院大学史料館にて、同館に寄託されている「阿部家史料」(陸奥国棚倉藩主阿部家に伝来した文書群)中に含まれる羽柴秀吉朱印状を調査しました。

 御協力いただいた東京大学史料編纂所、学習院大学史料館の皆様にあつく御礼申し上げます。

学習院大学史料館の写真
(写真1)学習院大学史料館

調査の様子の写真
(写真2)調査の様子

           
県史編さん室

公文書館 2013/05/15 in 県史編さん室,調査

2013年5月14日

米子工業高等専門学校で近世史料調査を実施

 平成25年5月9日(木)、近世部会では『資料編 近世2 西伯耆』の編さんに向けて、鹿島家文書(米子市)の調査を実施しました。鹿島家は米子の商家で、江戸時代には米子町の年寄を務めるなど、米子町において大きな役割を果たした家です。現在、鹿島家文書の一部が米子工業高等専門学校に預けられていることから、今回同校において調査を行いました。

 今回の調査では写真撮影を中心に行いました。藩への上納金に関する文書など、興味深い史料が多数含まれていました。御協力いただいた皆様にあつく御礼申し上げます。

米子工業高等専門学校の写真
(写真1)米子工業高等専門学校

調査の様子の写真
(写真2)全ての文書を写真撮影し、その内容を1点1点確認して目録を作成します

公文書館 2013/05/14 in 県史編さん室,調査

2013年5月9日

雲龍寺(鳥取市鹿野町)で中世史料調査を実施

 平成25年5月2日(木)、古代中世部会では『中世編』の編さんに向けて、雲龍寺(鳥取市鹿野町)が所蔵する史料調査を実施しました。

 雲龍寺は曹洞宗寺院で、鳥取市指定文化財にもなっている『因幡民談記』(以下「雲龍寺本」)を所蔵しています。『因幡民談記』は藩医小泉友賢の手による近世前期の地誌で、1688年に完成したとされています。

 原本は1720年に火事で焼失しており、写本のみが存在しています。雲龍寺本は1725年成立とされ、写本の中でも最古である可能性があります。

 今回は、中世文書写を含む「筆記之部」の内容確認および県立博物館本(西橋本)との比較検討を行い、西橋本に欠落している中世文書写が雲龍寺本に収録されていることを確認できるなどの成果がありました。

 御協力いただいた雲龍寺住職様にあつく御礼申し上げます。

雲龍寺本堂の写真
(写真1)雲龍寺本堂

雲龍寺本「因幡民談記」の写真
(写真2)雲龍寺本「因幡民談記」

調査の様子の写真
(写真3)調査の様子

県史編さん室

公文書館 2013/05/09 in 県史編さん室,調査

2013年5月8日

平成25年度民具調査を北栄町歴史民俗資料館で開始

 平成25年度民俗部会は、北栄町教育委員会と共同で北栄町歴史民俗資料館(東伯郡北栄町亀谷)所蔵民具を調査します。その前準備として、平成25年5月2日(木)、北栄町教育委員会と資料の収蔵状況を確認し、調査手順を協議しました。

 北栄町歴史民俗資料館の民具資料約1500点は、主に昭和56(1981)年に旧大栄町で収集された資料です。収蔵品は農具から娯楽用の木製スキーまでさまざまですが、農具の収蔵が特に充実しています。

北栄町歴史民俗資料館民俗資料展示室の建物の写真
北栄町歴史民俗資料館民俗資料展示室
北栄町歴史民俗資料館民俗資料展示室内の写真
整然と収蔵展示される民具資料

 また北栄町歴史民俗資料館のほとんどは資料は、旧大栄町内のどこで誰が使用していたか記録してあります。そのため、例えばそのデータを使って海岸地区の砂地で使われた農具と台地上の粘土質の畑で使用された農具を分類し、その差を課題にして深く調べることも可能です。民俗部会としては、これらの資料に秘められるさまざま情報を引き出して、地域に還元できる調査にしたいと考えています。

 今年度、調査でお世話になる北栄町民、また北栄町教育委員会の皆様どうぞよろしくお願いします。

展示室のとなりにある収蔵庫の写真
展示室のとなりにある収蔵庫
収蔵される除草機の写真
収蔵庫内に所蔵される除草機(太一車:たいちぐるま)などの農具
県史編さん室

公文書館 2013/05/08 in 県史編さん室,調査

2013年4月30日

米子市立山陰歴史館で写真資料の調査

 平成25年4月24日(水)、米子市立山陰歴史館で写真資料の調査を行いました。

 鳥取県立公文書館には「観光写真」という資料(公文書扱いの写真帖)があります。これは県の広報課が写真家の遠澤利寛(えんざわとしひろ)氏(故人)に委託して作成したものです。遠澤氏の同様の写真が米子市立山陰歴史館に所蔵されていることから、調査を行いました。

 今回の調査で米子市立山陰歴史館に遠澤氏の写真類が多数所蔵されていることがわかりました。ちなみに、撮影場所(鳥取・島根・但馬地方といった山陰地方)、年代(昭和20年代後半~昭和40年代)が記録されており、資料的価値は高いと判断されます。今回の調査に御協力くださった米子市立山陰歴史館のみなさま、元館長の杉本良巳氏にお礼を申し上げます。

調査中の様子の写真
(写真1)調査中の様子

写真資料の整理棚の写真
(写真2)写真資料の整理棚

公文書担当

公文書館 2013/04/30 in 公文書担当,調査

2013年3月18日

日野町歴史民俗資料館で民具調査を実施

 平成25年3月7日(木)及び14日(木)、日野町歴史民俗資料館において民俗部会は第6回、第7回の民具調査を実施しました。

 日野町教育委員会と共同で実施している調査は、厳寒期は休止していましたが、3月から再開しました。資料の整理は、順調に進み14日の時点で1000点の採寸、写真撮影が終了しました。まだ寒い中、参加いただいた資料館友の会、県史編さん協力員の皆様にお礼申し上げます。

3月7日の調査の様子の写真
(写真1)3月14日の調査

3月14日の調査の様子の写真
(写真2)雪が舞う寒さで、パソコン入力担当者は凍えた指先を温めながら作業しました

県史編さん室

公文書館 2013/03/18 in 県史編さん室,調査

2013年3月17日

中世棟札の調査を実施

 平成25年3月13、14日の両日、古代中世部会では、『古記録編』の編さんに向けて、鳥取県内の神社に残る中世棟札の調査を実施しました。

 今回調査したのは、大江神社(八頭町橋本)、甘露(かんろ)神社(岩美町陸上:くがみ)、加知弥(かちみ)神(鹿野町寺内)で、県立博物館・米子工業高等専門学校と合同で実施しました。3社とも『延喜式』神名帳に記載された「式内社」で歴史は古く、いずれも30~70点の棟札を所蔵しており、このうち大江神社と甘露神社で中世以前の年号を持つ古い棟札を確認することができました。今回の調査成果は、平成28年度刊行予定の『新鳥取県史 古代中世2 古記録編』に反映させていきたいと思います。

 御協力いただいた各神社の宮司様はじめ関係者の皆様にあつく御礼申し上げます。

大江神社の社殿の写真
(写真1)大江神社の社殿
「因幡二ノ宮」と呼ばれ、中世では国人伊田氏の信仰を集めました

棟札調査の様子の写真
(写真2)調査の様子
1点ずつ内容を確認し、写真を撮影していきます。

甘露神社の棟札の写真
(写真3)甘露神社の棟札
中には「延暦」「延喜」といった古代の年号を持つものもありました

加知弥神社の社殿の写真
(写真4)加知弥神社の社殿
中世では「勝宿大明神」と呼ばれ、特に戦国武将の信仰を集めました

県史編さん室

公文書館 2013/03/17 in 県史編さん室,調査

2013年3月14日

史料検討会(近世)を開催

 平成25年3月8日(金)、近世部会は県立公文書館会議室にて、平成26年度末の『新鳥取県史 資料編 近世2 西伯耆』刊行に向け、同資料編に掲載する史料を選ぶ作業を行いました。

 今回は、2500頁分になる膨大な史料を読み、一つ一つを掲載するかどうかを検討しました。

史料を選ぶ作業の様子の写真
史料検討会の様子

県史編さん室

公文書館 2013/03/14 in 会議など,県史編さん室

2013年3月13日

湯梨浜町泊で民俗調査を実施

 平成25年3月6日(水)、民俗部会は湯梨浜町泊の称名寺を会場として「衣食」に関する民俗調査を実施しました。

 今回は、元泊漁業協同組合長・旧泊村議員であった橋本是さんの御協力で、地元の山海の食材を使った料理に詳しい方、かつて行商をされていて食糧の供給者として食の変遷を見てこられた方など5名の女性に集まっていただきお話を伺いました。

 また調査の際には、郷土料理の名人である方に、「おからずし」を持参していただきました。泊の「おからずし」は、イワシが主流で、「イワシずし」ともいわれており、イワシの場合は切り身にせずおからをはさむそうです。また、酢飯の代わりに酢おからを使用します。県内には同様に酢おからを使うすしとして鳥取市賀露の「シロハタずし」があります。

 泊ではかつて「おから」を「きらず」と呼び、さまざまな良い縁を「きらず」の意味があり、お祝いの料理によく使われたそうです。

 今回は良いイワシが入手できなかったため、ハマチの切り身を使用したとのことでしたが、見た目も美しく、酢のすがすがしい香りと、上品な味でお祝いの料理であることを感じることができました。

 最後になりましたが、会場を提供してくださった称名寺の土井義雄住職、調査をセッティングしてくださった橋本是さん、貴重なお話をしていただき、料理を持参してくださった皆様に御礼申し上げます。

調査会場の様子の写真
(写真1)調査会場の様子

おからずしの写真
(写真2)ハマチを使ったおからずし

県史編さん室

公文書館 2013/03/13 in 県史編さん室,調査

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