(児童虐待の事例に関する協議場面)
今年度の集合型研修では、内容に応じて受講者1人1台端末の環境で実施することを試みています。
9月27日に開催した児童虐待をテーマとした新規採用養護教諭研修では、倉吉体育文化会館に人数分の端末を用意し、協議で活用しました。
午前は、福祉相談センターの職員からの講義をとおして、鳥取県における児童虐待の現状や児童相談所の役割について理解を深めました。そして、帰宅したがらない中学校3年の事例から、虐待が疑われる事や、養護教諭としてどのような対応が考えられるかについて1人1台のChromebookを使って、Jamboardを活用し、共同編集を行いながら協議をしました。
体調が悪いと保健室に来室するがなかなか家に帰ろうとしない、悩みがありそうだけれども言わない等のさまざま虐待を疑われる状況を出し合いました。養護教諭として生徒の悩みを傾聴して、虐待の事実が分かればすぐに管理職や関係職員と情報共有し、必要であれば通告のための情報収集を行い、さらに生徒が安心して生活できる環境をつくることが必要である等、対応について考えました。
Jamboardを使うと、自分が入力したことが付箋に書き込んだかように画面で確認できます。同時に、他者が入力した意見も付箋メモのように表出されます。ICTを活用することにより、即時に互いの意見を共有できる上に、他グループの協議内容を瞬時に手元で見ることができます。さらに、個人のドライブに保存することにより振り返りに生かすこともできます。
このように、研修において体験したことを基に学校でのICTの活用場面を考え、授業や校務で効果的な活用を進めていただきたいと思います。